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【無料】買取価格をチェックするバイク王のテレビCMの歴史を振り返る
バイク王のテレビCMは2004年2月から開始
バイク王のテレビCMのスタートは2004年2月でした。最初の出演者は、当時の格闘界で有名なボブ・サップ氏でした。当時はバイクの不法投棄などの問題もありました。これらの問題解決と、中古市場の活性化を目的に、バイク王がテレビCMの放映を決めました。バイクをめぐる社会的な問題の解消という側面も占めていました。
怪力を誇るボブ・サップ氏が王様に扮し、力強くバイクを持ち上げるシーンを覚えている方もいるのではないでしょうか。CMは「誕生編」「出張買取編」「安心査定編」「満足買取編」の4部構成。撮影は全て横浜市内で行われました。
当時のCMのインパクトは非常に強烈だった
当時のバイク王は、急成長をしている最中で、バイクの買い取りに勢いが出て業績も加速中でした。そんな同社と格闘界のスター、ボブ・サップ氏という組み合わせは、非常にリンクしている感じでした。バイク王のCMの中で、かなり印象に残った、という方も多いのではないでしょうか。
CM撮影は冬の寒い時期でしたが、常にプロ魂を前面に出しているボブ・サップ氏とあって、スムーズに進行しました。それにしても、当時は破竹の勢いがあった同氏が、異業種のバイク王のCM出演とあって、大きなインパクトを残しました。
2012年3月度のCM総合研究所の好感度調査
バイク王のCMは、女優やタレント、インパクトのある有名人・著名人が数多く出演しています。その一方でしっかりつくり込まれたバイク王のCMは、メッセージ性も盛り込んだ内容で、好感度No.1に選ばれたこともあります。
2012年1月15日から全国(一部地域を除く)放映された30秒の「対話」編です。コンセプトは「あなたが愛したバイクに、次のドラマを。」で、バイクを売却するオーナーの思いに寄り添った内容です。手放したバイクは、次のオーナーに受け継がれ、バイク王がしっかりと次のドラマを演出する役割を表現しています。
CM総合研究所(東京)による「CM好感度調査」は、東京キー局5局で放映される月平均4,500本前後のCMが対象。関東の1都6県在住の3,000人のモニターを対象に調査を行いました。
調査項目は「好きと心に残ったCM」を記述し、業種や作品別に好感度も調査を行いました。バイク王のCMは2012年3月度の調査(2月20日~3月19日)で、同時期に放映された車系流通企業のテレビCMの全21作品の中で、1位を獲得しました。
実はその7年前の2005年にも、バイク王のCMがCM好感度No.1に輝いています。こうしたことから、バイク王のCMは、各業界に少なからず影響力を与えていることがうかがえます。
1.バイク王のCM好感度2012年度
2.バイク王のCM好感度2005年度
松井秀喜氏をCMキャラクターに起用したワケとは
求めたのは「信頼感」と「誠実さ」
メジャーリーグなど国内外でプロ野球選手として活躍した松井秀喜氏は、2015年1月にバイク王のブランドイメージキャラクターに就任しました。松井氏は「国民栄誉賞」も受賞した抜群の知名度を誇ります。バイク王のテレビCM、雑誌広告などでバイク王をPRしています。 とはいえ、実は松井秀喜はバイクに乗ったことがありません。そんなこともあり、「バイク王=松井秀喜」というのをなかなかリンクできづらい面もあります。ただ、バイク王では、松井氏をキャラクターに起用したのは別の理由があったからです。世界で多くのファンがいる松井氏の人格を優先した形です。
バイク王がCMなどのブランドイメージキャラクターに松井氏を採用したのは、バイクのイメージや野球の実績を重視したわけではありません。重視したポイントは松井氏の「信頼感」「誠実さ」「チャレンジ精神」です。これが、バイク王のビジョンと一致したからです。
バイクのCMだからといって、必ずしもバイクの専門家というわけでもなさそうです。一番は企業のイメージ、方向性と一致しているかが重要といえます。その点で松井氏が最適だったのです。この考えは今現在でも、バイク王のCM展開の基本路線になっています。
松井氏をアドバイザーに新規プロジェクトも発足
より良いバイク社会にすることを目的に「第1回バイクライフパートナー55(ゴーゴー)プロジェクト会議」を開催しています。松井氏をアドバイバイザーに迎え、提案に対してさまざまな助言を頂いています。プロジェクトの名称は、松井氏の現役時代の背番号にちなんでいます。バイク王のCM以外を含めて、松井氏が広く携わっています。
【より良いバイク社会にするために必要な5つの提案】
- 1.ライダーのバイクライフの安全性向上
- 2.ライダーのマナー改善と社会的地域向上
- 3、新しいバイクライフの提案
- 4.若年層・女性へ向けたバイクライフの魅力訴求
- 5.リターンライダーへ向けたバイクライフの啓発
バイク王では、テレビCMなどでキャラクターとして、松井氏を自社のPRで起用しています。その一方で、松井氏の発言力・影響力を生かし、バイク環境の活性化と健全化に向けて、社会的なメッセージを発信しています。
https://www.oricon.co.jp/pressrelease/43380/
CMに出演している話題性のある女優やタレントたち
人気急上昇中のフレッシュな女性
バイク王では、イメージキャラクター松井氏のほかにも、話題になったCMがあります。2017年1月20日から放映されたテレビCMでは、都丸紗也華が出演しています。グラビアでも一世を風靡(ふうび)した人気上昇中の若手女優で、バイク=男性というイメージとは別に、フレッシュなCMに仕上げています。
CMでは都丸がバイク王の店舗スタッフ、電話オペレーター、整備士という一人三役を披露して話題になりました。幅広い役柄をこなし、笑顔が爽やかな印象をテレビ画面を通して感じさせました。バイクファンの方々に真っすぐな対応をしているというイメージをダイレクトに伝えることも目的にありました。
都丸はバイク王の「バイクを売って、毎日当たる!10万円!」キャンペーン、「買取ベネフィット編」にも出演しています。都丸が出演したバイク王のCMは、話題を呼び、ネット関連で「バイク王に出ていた女優は誰?」などと注目を集めました。
都丸の出演したCMでは、最後に松井氏が「バイク王」と言って締めくくるバージョンもあります。男性、女性というキャラクターの強弱のバランスが非常に良く、印象に残る仕上がりになっています。バイクに対するイメージ良化にもつながるはずです。
- 出身地 :群馬県渋川市
- 生年月日 :1996年9月26日
- 血液型 :AB
- 身長 :157cm
バイク王のCMがテレビ番組で取り上げられることも
バイク王のCMは、各業界で話題を集めることも多くあります。その一例が2017年5月15日の深夜に放送されたTBSの「熱唱少女」です。東京パフォーマンスドールの小林晏夕が、かわいらしい歌声を響かせてくれました。
「熱唱少女」はバイク王をはじめ、話題性のあるさまざまな業界のテレビCMを取り上げています。バイク王はその一環として、登場しました。CMの最後にはもちろん「バイクを売るなら~ゴオー~バイク王」というおなじみのフレーズで締めくくっています。
こちらも、硬派なイメージの強いバイクでしたが、10代の少女が歌う愛らしさが加わり、ソフトで優しいCM展開になりました。バイク王の非常にうまいCMの戦略性が見てとれました。
- 出身地 :静岡県
- 生年月日 :1998年11月9日
- 血液型 :A
- 身長 :164cm
地域限定版のCMにご当地ローカルアイドルが出演
バイク王のCMでは、2016年4月19日に放映された福岡を拠点に活動するご当地アイドルのLinQの高木悠未が、大型バイクにまたがる姿を披露しました。このCMは九州・中国・四国地方限定のバイク王のCMとして制作されました。
地域密着型のバイク王のCMとして、新しい取り組みでした。高木がお天気キャスター役として出演し、からいらしい博多弁でバイク王のキャンペーン内容をアピールする内容です。小柄な高木が大型バイクにまたがる姿が愛らしく、地元でかなり話題に上ったCMでした。
CMを全国版と地方版に巧みに切り替えることによって、ユーザー層の新たな発掘なども期待できそうです。バイク王としての新たな取り組みで、地域の特色を生かし、好感度の持てるCMになりました。ご当地アイドルをその担当地区のCMに出演させるのは、理にかなっていますよね。
▽高木 悠未(たかき・ゆうみ) 出身地 :福岡県 生年月日 :1997年5月7日 血液型 :B 身長 :147cm
LinQ高木悠未が大型バイクにまたがる「バイク王」CMがオンエア
バイク王のCMに登場した有名人や芸能人①
中山エミリ、F-BLOOD(藤井フミヤ、藤井尚之)、水野裕子、雨上がり決死隊
▽2005年2月全国放映
-
出演者:中山エミリ
- 「パソコン査定編」(15秒)
- 「全国無料出張買取編」(15秒)
中山エミリがバイク王の査定員に扮して登場します。バイクの出張買取のため、客の自宅へ査定にうかがうという内容です。彼女の親しみやすいキャラクターと1人7役に挑戦し、バイク王の出張買取を身近に感じてもらう内容です。
▽2007年10月5日全国放映-
出演者:藤井フミヤ
- 「ブランド宣言編」(30秒)
- 「BIKE LIFE 登場編」(15秒)
藤井フミヤの弟で藤井尚之とユニットを結成するF-BLOODが7年ぶりに活動を再開。新曲「恋するPOWER」とのタイアップなど、音楽とバイクシーンを融合させた内容です。藤井兄弟もバイクを愛するライダーなのも特徴的でした。
CM構成:
▽2008年4月24日全国放映
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出演者:水野裕子
- 「高価買取編」
- 「オンライン査定編」
大型二輪免許を持つ女性タレントの水野裕子が出演するCMです。水野のテンポの良い掛け合いが特徴的で、バイク王の買い取りとオンライン査定の特徴をCMを通して、分かりやすくまとめています。
CM構成:
▽2008年10月16日全国放映
-
出演者:雨上がり決死隊(宮迫博之、蛍原徹)、すほうれいこ
- 「深夜編」(15秒)
- 「昔のバイク編」(15秒)
- 「下取りよりも編」(15秒)
バイク王が買い替えの対象者にも多く利用されることもあり、圧倒的な熱量で潜在的な需要を掘り起こすCMを目指しました。そのため、勢いを見せている「雨上がり決死隊」を起用し、変幻自在な役回りで新たなメッセージを伝えました。
CM構成:
優木まおみ、テリー伊藤、ルパン三世
▽2009年11月14日全国放映
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出演者:雨上がり決死隊(宮迫博之、蛍原徹)、優木まおみ
- 「高価買取編」(15秒)
- 「気軽にアクセス編」(15秒)
- 「クルーザーキャンペーン編」(15秒)
優木まおみがエキセントリックな役柄で登場するクール&セクシーライダーという設定。「なぜ、下取りよりもバイク王なのか?」という疑問に、雨上がり決死隊の2人が踊りながら、コミカルに答えていく内容です。
CM構成:
▽2010年11月12日全国放映
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出演者:雨上がり決死隊、テリー伊藤
- 「ドライレイク編」(15秒)
- 「ダイナー編」(15秒)
- 「眠っているバイク編」(15秒) メインキャラクターの「雨上がり決死隊」の2人に加え、テリー伊藤も出演。アメリカのルート66、バグダッドカフェ、ソルトレークを舞台にした本格的なバイクシーンが特徴です。ワイド感のあふれるバイクも続々と登場します。
CM構成:
▽2013年7月19日全国放映(一部地域を除く)
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出演者:「ルパン三世」ほか
- 「カンタン出張編」(15秒)
愛車の売り時だと思ったルパン一味が、砂漠の中に突然出現した公衆電話で、バイク王に出張買取の依頼をするという非現実的な内容でした。ところが、電話応対したのが、宿敵の銭形警部でした。全体的にコミカルなタッチで描かれています。
CM構成:バイク買取業者に一括査定をするスケールの大きなCM展開の一方で繊細なつくりも
数々の海外ロケを敢行
バイク王のCMは、国内にとどまらず海外でもロケを敢行し、より多くのユーザーを意識して制作されました。2010年に放映された第13期の新CMでは、メインキャラクターの「雨上がり決死隊」の2人に加え、テリー伊藤も交えて、バイク王初の海外ロケをアメリカで敢行しています。
ライダーなら一度は訪れたいアメリカのバイクシーンを象徴する「ドライレイク」「バグダッドカフェ」などでCMを撮影。スケール感の大きな撮影は、CMというよりも、一つのバイクのドキュメンタリーのような完成された作り込みでした。アメリカの広大な風景とバイクが見事にマッチし、映画で出てくるようなワンシーンのようでした。
ニューヨーク・ヤンキースなどに所属した元メジャーリーガーの松井氏のCMロケ地では、アメリカのニューヨークが舞台でした。同地を象徴するハドソン川のブルックリンからニューヨークをつなぐ橋のたもとで行いました。
CMでユーザーの背中をそっと押すような訴求性も
バイク王のCMは海外ロケに象徴されるようなスケール感の大きな映像の一方で、ユーザーの疑問に答えるような繊細さもあります。バイクの買い取り、売買などのシステムをCMを通じてハウツーもののように、分かりやすく解説する内容です。
ためらっていたユーザー層に対し、バイク王の入り口へ向けて、優しく背中を押すような感じです。芸能人のキャラクターを生かし、バイク王とユーザーの距離感を縮めたことによって親近感が沸くような感じです。
バイク王のCMの出演者の特徴は、いかにもバイクに乗っているような有名人や著名人が出演していません。お笑いタレントの「雨上がり決死隊」、松井氏、さらに若手の女優やタレントらです。
あえてバイクの専門的な人物を登場させるよりも、親近感や人柄を中心とした方向にフォーカスし、さまざまな世代や属性の方に訴える発信力があるといえます。バイク王のCM展開は、ち密な戦略を持って一般に広く訴求しているといえます。
テレビCMの市場が上場中
バイク王の今後のCM展開にさらなる期待も
電通(東京)によると、日本の2016年(1~12月)の総広告費は、6兆2,880億円で前年比101.99%になりました。日本経済の緩やかな景気拡大によって、広告業界がじわじわと上昇していることを裏付けています。5年連続で前年実績を上回っています。
テレビメディア広告費(地上波テレビ)は1兆8,374億円で、前年比101.6%となっています。2016年はリオデジャネイロ五輪開催年とあって、通常年よりも広告業界が活性化した側面もあります。
2018年は平昌(韓国)冬季五輪、19年が東京五輪・パラリンピックの前年、20年が東京五輪本番です。バイク王のCM展開も五輪を控え、今後はさらに活性化する要素が整っています。国内の五輪開催となるので、市場の活性化はさらに大きくなることが確実視されています。
【2016年の業種別の広告費の動向】
▽増加した業種
- 1.エネルギー(電力自由化関連)、素材、機械(前年比141.0%)
- 2.家電、AV機器(109.7%)
- 3.不動産、住宅設備(106.9%)
- 4.薬品、医療用品(104.2%)
- 5.食品(103.5%)
- 6.情報、通信(103.5%)
- 7.化粧品、トイレタリー(101.5%)
- 8.官公庁、団体(100.9%)
- 9.趣味、スポーツ用品(100.2%)
▽減少した業種
- 1.精密機器、事務用品(前年比86.2%)
- 2.ファッション、アクセサリー(90.0%)
- 3.自動車、関連品(94.2%)
- 4.教育、医療サービス、宗教(94.5%)
- 5.飲料、嗜好品(94.7%)
- 6.出版(95.2%)
- 7.流通、小売業(95.5%)
- 8.交通。レジャー(96.1%)
- 9.家庭用品(96.2%)
- 10.案内、その他(96.4%) ※電通調べによる
まとめ
バイク王を知らなくても、「バイクを売るなら~ゴオー~バイク王」というフレーズを聞いたことがある人も多いかと思います。このフレーズは一度聞いたら頭の中でリフレインするほど、大きなインパクトがありますよね。
バイク王の買い取りや販売のCMですが、そうは思わせないところに引き込まれてしまいます。それは、CM出演者がバイクと縁がなさそうな女優や女性タレントだったりと、バイクに限らず、時代のトレンドに沿った出演者をチョイスしているからです。 バイク王の今後のCM展開が、楽しみになってきました。
CM構成: