壊れてしまったバイクを修理して乗り続けるか、売るべきなのか、正直非常に迷うシーンもあります。愛着があれば、修理してでも乗り続けるべきだと思います。 しかし、一度故障したら安心して乗れなくなり不安な日々が続くこともあります。
そんな場合、売るべきか売らないべきかの最も簡単な判断基準をご用意しております。
目次:
例:【売却相場:120,000円】+【修理費:10,000円】で【130,000円で同じNinjaは買えない】ので修理する
電装系の故障の場合は早急に見積もりに出す
■ライター紹介
相場と修理費用で判断しましょう
バイクには買取相場があります。そう、故障したバイクでも値段がつくので売ることは可能です。ちなみに、バイクを売るとき、「修理した内容」というのは全く評価に繋がりません。なぜなら、都度分解して査定をするのは難しく、消耗品扱いだからです。
判断基準の例
【バイクの買取相場】+【修理費の総額】=【買いなおしの元金】
このように、売却相場から修理費の総額を差し引いたときの差額が売るか売らないかの基準になります。
売る場合の基準
例えば、
症状 :「エンジンが急に止まった」
原因 :「レギュレーターの故障」
【売却相場:30,000円】で【修理費:15,000円】なら【実質売却額:15,000円】
【相場:30,000円】+【修理費:15,000円】なら【45000円のバイクが買える】
本来なら30,000円が手元に入ってくるはずですが、修理費で15,000円支払ってしまうので、この場合、修理して直って最後に売るとあなたの手元には実質15000円しか残らないことになります。
電装系が故障したバイクをこれから15000円支払ってこれからも乗り続けますか?答えはNOです。まだ3万円を手に入れ、支払うはずだった修理費15,000円を合わせて45,000円で故障していない原付を買うのが正解です。
次に例えると、
症状 :「加速がもたつく、スピードが出ない」
原因 :「クラッチ盤の摩耗」
【売却相場:120,000円】で【修理費:50,000円】なら【実質売却額:80,000円】
【売却相場:120,000円】+【修理予定の50,000円】なら【170,000円で良いNinjaを買える】
この場合も買いなおしを検討するべきでしょう。まずは相場を調べ、修理工賃を確認し目途がたてば買取に依頼します。まだ動く場合であれば、近くのバイクショップに見積出すのもありです。(※ただし、症状が重症の場合は動かさないほうが良いです。)
売らない場合の基準
他の症状で例えると、
症状 :「エンジンがかからない」
原因 :「スターターリレーの故障」
【売却相場:120,000円】で【修理費:10,000円】なら【実質売却額:110,000円】
【売却相場:120,000円】+【修理費:10,000円】で【130,000円で同じNinjaは買えない】ので【修理する】
この場合はまだ乗り続けるべきです。故障個所もスターターリレーなので重症ではありません。13万で買い直す場合、特に個人売買だとどこかが故障している可能性も高く、今のバイクを修理してしばらくの安心を買うほうが断然お得です。
しかし、この先の故障が心配であれば、早めに売却して追い金で故障していないバイクを買うのもありでしょう。将来的に考えると賢い選択だとは思います。
電装系の故障は早急に見積もりを出しましょう。
バッテリーとヒューズ、リレーそのものが故障した交換すれは大丈夫です。他の電装系に影響を及ぼす可能性が低いからです。
ただ、レギュレーターやジェネレーター、メインハーネスの劣化や損傷、特にCDIが故障した場合は配線を伝って他の電子機器に影響を及ぼす事があります。その場合、一か所を修理しても別の部品が故障したり負の連鎖が起きやすく修理費がかさんでしまう事があるのです。
「次、どこどこが故障する」は、プロの整備士でも断定することは極めて困難です。分かっている時点で交換をすすめてくるので、それには素直に従うのが無難です。
買取も同様、「次は〇〇円で売れる」は、業者オークションの中の人でも断定できません。故障していても高く買える状態であるうちに売却するのが賢明な判断だと思います。