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【図解】バイク引越し『手続き3パターン』と『安い輸送業者4選』

ライター名
バイク比較 (ばいくひかく)
サポート&ライター
バイク比較.comのサポートとライターを担当しています。

バイクを引っ越しで運ぶには、手続きや運送方法など気をつけなければいけないことがたくさんあります。バイクの排気量によって手続きに必要な書類や窓口も異なるため、前もって調べておくのがおすすめです。

バイクの廃車や登録手続きは、原付や小型二輪、中型や大型など、排気量によって提出先、必要な書類、費用などに違いがあります。間違いやすいポイントもあるので「手続き先が違っていた」などということのないように気をつける必要があります。

また、バイクの運送業者にはそれぞれ特徴や料金の違いもあって、自分のニーズに合わせて選び方が大切です。

この記事では、引っ越しのときスムーズにバイクを運ぶにはどうすればいいか、ポイントをまとめてご紹介します。

50cc~125㏄のバイクを引っ越し手続きと流れ

排気量125cc以下のバイクには、原付や原付二種、小型自動二輪の3種類があります。手続きの窓口は市区町村役場です。異なる市区町村に引っ越す場合と同一市区町村で引っ越す場合とでは、手続きに違いがあるので注意しましょう。

【書類】50cc~125㏄

(異なる市区町村へ引っ越しする場合)
・廃車証明書
・標識交付証明書(廃車手続きをしていない場合)
・旧ナンバープレート(廃車手続きをしていない場合)
・新住所地の住民票
・認印

(同じ市区町村内で引っ越しする場合)
・転居届

【手続き】50cc~125㏄

1.異なる市区町村へバイクを運送して引っ越しする場合

[旧住所の市区町村役場にて]
手順1 必要な書類を提出して「廃車手続き」を行う
手順2 「廃車申告受付書(廃車証明書)」が発行される
ここでナンバープレートを返却すると新住所地での手続きが完了するまでバイクの運転はできなくなるので注意してください。

[新住所の市区町村役場にて]
手順3 バイクの登録手続きを行う
窓口に、手順2の 「廃車申告受付書(廃車証明書)」、認印、本人確認書類(新住所のもの)を提出する 手順4 「標識交付証明書」と、新ナンバープレートを受け取る
手続きだけではバイクの運転はできません。新しいナンバープレートをバイクに取り付けてください。

2.異なる市区町村へバイクを自分で運転して引っ越しする場合

[新住所の市区町村役場にて]
手順1 旧住所地で廃車手続きをしないまま新住所地の市区町村役場で廃車と登録手続きを同時に行う 必要な書類は、標識交付証明書、旧ナンバープレート、認印、本人確認書類(新住所のもの)の4つです。 手順2 新しい標識交付証明書と新ナンバープレートを受け取る
新ナンバープレートをバイクに取り付ければ、公道の走行が可能になります。

(同一市区町村内で引っ越しする場合)
バイクに関する届け出は不要です。市区町村役場に転居届を提出した時点で、バイクの変更手続きも自動的に完了します。

【費用】50cc~125㏄

・廃車 0円 ・登録 0円

126cc〜250ccの引っ越し手続きと流れ

軽二輪と呼ばれるバイクの手続きは、運輸支局が窓口です。紛らわしいですが、必要な書類名に「軽自動車」とあっても、軽自動車検査協会ではなく運輸支局での手続きです。

原付と違うのは、同じ管轄エリア内でも住所変更の手続きが必要な一方、引っ越し後のみ手続きが必要になります。

【書類】126cc〜250cc

・軽自動車届出済証
・自動車損害賠償責任保険証書
・軽自動車税申告書
・新住所地の住民票(発行から3ヵ月以内のもの)
・手数料納付書
・認印
・旧ナンバープレート(異なる管轄で引っ越す場合)

【手続き】126cc〜250cc

[新住所を管轄する運輸支局にて] 手順1 運輸支局で登録手続きの申請書を購入する 申請書は軽自動車届出済証返納届、軽自動車届出書の2種類です。 手順2 書類に必要事項を記入して、必要な書類とともに窓口に提出する 手順3 手続き内容によって新しいナンバープレートを受け取る

【費用】126cc〜250cc

330~530円程度(地域によって異なります)

大型バイクの引っ越し手続きと流れ

一般に中型バイクや大型バイクと呼ばれている、250ccを超える小型二輪の手続きは、陸運支局で行います。 注意点は、同じ管轄エリア内でも住所変更の手続きが必要であること、引っ越し前の手続きはなく引っ越し後のみであること、の2つです。

【書類】大型バイク

・自動車検査証(車検証) ・新住所地の住民票(発行から3ヵ月以内のもの) ・手数料納付書 ・認印 ・旧ナンバープレート(異なる管轄で引っ越す場合)

【手続き】大型バイク

[新住所を管轄する運輸支局にて] 手順1 運輸支局で登録手続きの申請書を購入する 手順2 書類に必要事項を記入後、申請書の購入時に交付された手数料納付書と自動車検査証を窓口に提出する 手順3 手続き内容によって新しいナンバープレートを受け取る

【費用】大型バイク

450円程度(地域によって異なる)

陸送・運搬の料金表

輸送してもらう場合に気を付けたいこと

引き取り日とお届け日を確かめる

住居の引っ越しと重なるため、引っ越し元での移動手段がなくなる、新しい住所に引っ越した後だった、という失敗ケースがあります。申込時には必ず運送業者への引き渡しと受け取りの日時を確認しておきましょう。

とくに家の引っ越し日と同じにすると、両方の作業がバッティングして業者への対応が大変になることもあります。つい同じ日にしてしまいたい気持ちになりますが、できれば日にちをズラして申し込むほうがおすすめです。

また、バイクを配送してもらって新しい引っ越し先に届けるときも同様です。バイクの配送状況によっては日程がズレることもなくはありません。ある程度余裕をもって受け取り日を決めておきましょう。

バイクの状態をチェックして写真撮影しておく

運送中に万一バイクの損傷や故障が発生した場合を考えて、証拠となる写真を保存しておきます。スマホのカメラでいいので、いくつかの角度からバイクの状態がわかる画像を撮影しましょう。ボディやエンジン周りをはじめ、目でもバイク全体をチェックするのを忘れずに。

バイクの運送にはトラックやフェリーがよく使われます。長距離の移動のため、振動や急ブレーキ、積み卸しの際にキズが入ったり、エンジン部分にダメージがあったりする可能性もゼロではありません。

直前に自走しておいてエンジン周りの調子を確かめておく、もともとキズがあるところは必ず画像に納めておくなどしておきます。引っ越し前後の忙しい時期なのでつい怠りがちですが、大切な愛車を守るためにチェックと撮影をしておきましょう。

ガソリンは抜いておく

ガソリンの抜き方は初心者には難しいかもしれません。不安ならディーラーや配送業者に相談しましょう。バイクをそのままにして輸送すると、移動中の振動でキャップから漏れ出した際、引火する可能性があるからです。

手続きや流れ

一般的なバイク運送業者への申込方法やお届けまでの流れは次の通りです。

ステップ1 見積もりを依頼する

ウェブサイトやメール、電話やFAXなどで見積もりを申し込みます。 公式サイトで現在の住所と新しい引っ越し先の住所、バイクの排気量や車種などを入力すれば料金検索ができる業者もあります。

ステップ2 料金や日時を確認して申し込む

見積もりを申し込むと、折り返し業者から正式な運送料金や手数料などの見積金額が知らされます。金額や内容に問題がなければ、そのまま正式に申し込みましょう。

ステップ3 引き渡し日に旧住所地でバイクを預ける

事前に必ずガソリンを抜いておきましょう。また、バイクの状態をチェックする、外観を中心に撮影をします。

契約時の引き取り日時になったら業者が自宅まで訪問してくれるので、バイクを引き渡してください。

ステップ4 お届け日に引っ越し先でバイクを受け取る

バイクは、指定したお届け日に引っ越し先まで運ばれます。運送状況を電話で知らせてくれる業者もあります。

お届け日時には自宅に待機して、バイク業者を待ちましょう。引き取りの際に確認したところや撮影画像と違いないか、必ずチェックしてください。

廃車の手続きを忘れてしまった場合

125cc以下の場合は旧住所地での手続きが必要

原付や原付二種など、125cc以下を廃車は引っ越し先では廃車手続きはできません。 ナンバープレートを発行してもらった市区町村役場での手続きが必要です。郵送による手続きも受け付けています。

・必要な書類 標識交付証明書 ナンバープレート 認印

126cc〜250ccの場合は陸運支局の管轄が異なる場合に引っ越し先で手続きが必要

以前のナンバープレートと地域が違う場合のみ、新しい住所地を管轄する陸運支局で「転入抹消手続き」が必要です。

・必要な書類 住民票(発行から3ヶ月以内) 軽自動車届出済証 旧ナンバープレート 認印

251cc以上の場合も陸運支局で手続きする

手続きの流れは126cc〜250ccの場合とほぼ同じです。陸運支局で抹消登録申請書と、購入時に発行される手数料納付書を合わせて提出します。

抹消手続きは一時抹消と永久抹消の2種類。永久抹消は完全な廃車の手続きです。バイクの売却や再び運転する予定がある場合は、一時抹消で申請しましょう。

ナンバープレートはそのままで変更したくない場合

ナンバープレートをそのまま使い続けたいと思ったことはありませんか?

実は、引っ越しで住所変更した場合には、法律で引っ越しから15日以内にバイクの登録住所の変更手続きを済ませるよう定められています。

もし、引っ越し後もナンバープレートをそのままで走っていると、50万円以下の罰金に処せられる可能性があります。(道路運送車両法第109条)

バイクの手続きはバイク買取業者やバイク販売店に代行を依頼することもできます。業者によって代行手数料はバラバラですが、数千円程度が相場です。引っ越しの前後はバタバタするのでついナンバープレートの変更は忘れがち。時間が取れない人は、代行を頼むのをおすすめします。

万一罰金などを受けずに済むように、必ず手続きを行いましょう。

まとめ

バイクの引っ越しは排気量によっていくつかのパターンがあることがわかりました。市区町村役場が窓口となる原付など排気量の小さいバイクもあれば、陸運支局での申請が必要なバイクもあるので迷いやすいかもしれません。

ただし、排気量が大きなバイクは引っ越し先のみの手続きになるケースも多くなっています。住所変更を忘れると最悪の場合、道路運送車両法違反で罰金になることも。面倒くさがらずに、引っ越しでバイクを運ぶときにはセットでバイク関係の手続きも忘れないようにしてください。