モンキーは、平成28年度の排ガス規制等によって、惜しまれながら2017年8月末で生産終了となりました。
2017年9月1日からは「EURO4(2016年度版)」の排ガス規制をクリアしていないバイクは生産してはいけないことになり、モンキーは生産が終了してしまったのです。
モンキーはなぜ生産終了になったのでしょうか。
こちらでは生産終了に至った経緯や復活の可能性、モンキーの歴史やカスタムをまとめています。
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【無料】買取価格をチェックする排ガス規制のおかげでモンキーの価値は上昇中?
2018年7月12日にモンキー125が発売されたとはいえ、モンキーの生産終了を惜しむファンの声は多く、バイク業界ではこぞってモンキーを求めている動きがみられます。参考にしたいのは以下のグラフ。ヤフオク!の落札相場とバイク比較.comの買取相場を比較したものをご覧ください。
モンキーの相場の推移 | 2018年3月 | 2018年4月 | 2018年5月 |
ヤフオク!の平均落札価格 | ¥144,886 | ¥159,604 | ¥165,886 |
バイク比較.com買取相場 | ¥165,000 | ¥173,500 | ¥182,000 |
モンキーの相場を独自調査していたところ、過去の売却履歴まで追ってみていくと結果は表のとおり、徐々に相場が上がっている事がわかりました。モンキーの価値は確かに上がっていることが分かります。
モンキーの生産終了についてのニュース
それではモンキーが生産終了になった原因についてご紹介いたします。
モンキー生産終了の原因:排ガス規制(EURO4)の影響
規制の名称 | 対象 | モード | CO | THC |
EURO3(2006年~) | 排気量150cc未満 | UDC | 2.0 | 0.8 |
排気量150cc以上 | UDC+EUDC | 2.0 | 0.3 | |
EURO3 | 最高速度130km未満 | WMTC | 2.62 | 0.75 |
最高速度130km以上 | WMTC | 2.62 | 0.33 | |
EURO4(2016年~) | 最高速度130km未満 | WMTC | 1.14 | 0.38 |
最高速度130km以上 | WMTC | 1.14 | 0.17 | EURO5(2020年~) | 全車種 | WMTC | 1.0 | 0.1 |
新しい排ガス規制EURO4は、前回の排ガス規制EURO3よりも排ガスの排出量を約2分の1にまで減らすという厳しい規制内容です。
ホンダ加藤社長は、この排ガス規制の強化について「モンキーのような小排気量車でEURO4の規制を国内でクリアするのは技術的にもコスト的にも困難」と説明しました。
モンキーはEURO4の排ガス規制に対応できなくなったために生産を終了することになってしまったのです。
今後のモンキーの復活の可能性は?
出典:matome.response.jp/articles/228
2017年8月末で生産終了となったモンキーですが、2016年のバンコクモーターショーではショーモデルとしてモンキーコンセプトが発表されました。
これはホンダグロム125を車体のベースとしたショーのためのカスタムモデルで、ホンダは「モンキー愛好家のために作りました」と発言するのみでした。
丸みを帯びたティアドロップタンクやループフレームに置かれたリベット打ちのサドルシート、クロームメッキのマフラーカバーなど現行モンキーの造形をとても素敵に再現しています。
まるでそっくりそのまま「少し大きくなった125㏄のモンキー」として市販化できそうですね。
モンキーを高く売るなら価値が上がっている今がベスト
ホンダモンキーの現在の価値(2018年1月末)は以下のように高騰しています。 本格的なバイクシーズンに突中する3月までは高水準のままだと予想されます。 乗り換えや売却をご検討中なのであれば、今が良いタイミングですよ。
メーカー希望小売価格 | 販売店の中古平均価格 | ヤフオク上位落札価格 | バイク買取での最高額 |
336,960円 | 388,000円 | 278,881円 | 214,819円 |
最も「バイクらしさ」が残るバイクとしてモンキーが大きな注目を浴びている事を忘れてはいけません。苦くも排ガス規制によって生産終了を余儀なくされてしまったモンキーですが、これをきっかけに、モンキーの価値が見直されているからです。
そのため、「昔のモンキーは良かった」と多くの人に認知されている今が、最も高く売るための良い時期なのです。実際の価値は予想したり調べるよりも、複数の買取業者に見てもらうほうが正確です。愛車の価値を一度確かめてみてはいかがでしょうか。
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【無料】買取価格をチェックするホンダがモンキーをギリギリまで生産した理由
2017年8月末で生産を終了したモンキーですが、新しい規制自体は2016年に決まっていました。
なぜホンダは規制ギリギリまでモンキーを生産し続けたのか?
その理由をご紹介いたします。
● 最後のモンキー、50周年アニバーサリーに生産台数を大幅に上回る注文が入った
モンキーのような小排気量車でEURO4をクリアするのは困難
ホンダ加藤社長はモンキーについて、「小排気量車でEURO4の規制を国内でクリアするのは技術的にもコスト的にも非常にものすごく困難」と発表しましたが、他バイクメーカーも既生産車をファイナルエディションとして国内モデルについてはかなり生産の打ち切りを進めているようです。
人気が高いモンキーも、他社メーカーのバイクも、EURO4規制による事情は同じなのでしょう。
だからモンキー生誕から50年となる節目でもある2017年に、泣く泣く生産終了が決断されたようです。
国内の原付は内燃機関から電動化へ
ホンダがファイナルエディションとしてリリースしたモンキー50周年アニバーサリーとモンキーくまもんバージョンは生産台数を大幅に上回る注文が入るくらいの大人気となりました。
同じくしてリリースされたモンキー50周年スペシャル(クロームメッキタイプ)も限定数を上回る注文が入ったため、最終的には抽選販売となりました。
しかし今後、排ガス規制は更に厳しくなる一方のため、50㏄の原付は従来の内燃機関のものを開発するのはすでに難しいでしょう。
これからの国内における50㏄の原付は電動バイクが主流になっていくようです。
数年先は電動式モンキー誕生、なんていうのも夢じゃないかもしれませんね。
まとめ
50年もの長い間にたくさんのファンを楽しませてくれたモンキー。
近い将来、排ガスが出にくく環境にクリーンな優しいモンキーとして復活してくれるのを心から願うばかりです。
そしてまだまだ本来のモンキーの楽しさを求める往年のファンの需要も多いため、モンキーの価値はどんどん値上がりしていくことでしょう。
もしモンキーの売却を考えているのであれば、モンキーの人気や価値が生産終了によって見直されている今こそ、高く売却できるチャンスかもしれません。
モンキー熱が少し冷めたあたりから買取相場が落ち着くかもしれませんのでなるべくお早めに売却を検討されてはいかがでしょうか。
あなたのバイクの価値を知るためには?
バイクの相場は一体いくらになっているのでしょう?衝撃的な排ガス規制があってから、多くのバイクの価値が上昇傾向にあります。本当に価値が上がっているかどうかは実際に査定してみないとわかりません。一括査定をつかって愛車の価値を調べてみてはいかがでしょうか。
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【無料】買取価格をチェックするモンキーの歴史(Z50M:1967年~50周年アニバーサリー:2017年)
クルマに積めるバイクとして市販化されたZ50M
出典:bike-lineage.org/honda/monkey/z50m.html
1967年に市販化されたモンキーZ50Mは「クルマに積んで出かけられる」がテーマのバイクでした。
折りたたみハンドルや横倒しになっても燃料が漏れないタンクなどが採用されています。
今でもファンが多いオシャレなチェック柄シートは高さの調整が可能で、楽にクルマに積みやすいよう設計されていました。
ツーリングも可能!よりバイクらしくなったZ50J
出典:bike-lineage.org/honda/monkey/4l-monkey.html
1974年に発売されたZ50Jは「クルマへ積みやすい」よりも、単独での走行性能をアップさせる方向へとモデルチェンジしました。
リアサスペンション搭載により乗り心地や走行安定性が大幅に向上しました。
荷物キャリアも標準装備となり、単独でツーリングが出来る快適性がプラスされました。
これが最後のモンキー?!50周年アニバーサリー
出典:matome.response.jp/articles/228
2017年に限定生産でリリースされたモンキーのファイナルエディション、50周年アニバーサリーは初代Z50Mを再現したカラーリングで爆発的ヒットとなりました。
生誕50年を記念したレトロ感あふれる復刻デザインのウイングマークバッジや、記念ロゴ付きシート、記念マーク付きメインキーがより特別感を引き立たせています。
モンキーのカスタム(Z50J)
モンキーカスタム「走り系」
特徴:車高を上げてボアアップ!スピード感を求めたカスタム
出典:www.bikebros.co.jp/vb/fifty/fpc/fpc-101/
出典:www.bikebros.co.jp/vb/fifty/fpc/fpc-106/>
モンキーの定番カスタムスタイルで、75㏄~100㏄などに排気量をアップさせ、パワーやトルクを大幅向上させます。
ボアアップと同時に吸排気系もパワフルなチューンに変更が必要となるため、一気にスピードや走行性が高まります。
車高をあげたり、良いブレーキを入れたり、シフトやステップ位置を変更したりと、もはや「かわいいモンキー」ではなく「速いモンキー」という違った印象になります。
モンキーカスタム「アメリカン系」
特徴:ハーレーのカスタムをモンキーに落とし込んだスタイル
出典:wind.ap.teacup.com/skippedbeat/93.html
出典:www.g-craft.com/motorcycle/special1.html
ハーレーで人気のアメリカンカスタムをそのまま小さくモンキーに落とし込むスタイルです。
リジッドフレーム変更やクロームのヘッドライト、サドルシートにフラットフェンダーなどアメリカンパーツを豊富に搭載しワイルドな外観に仕上げます。
街中でとにかく目立ちますが、それに反して走行性や乗り心地は低下しそうです。
モンキーカスタム「ストリート系」
特徴:街乗り時にスタイリッシュに映えるカスタムスタイル
出典:www.g-craft.com/motorcycle/custombike/monkey_6.html
出典:www.g-craft.com/motorcycle/monkey4.html
国内外で最新の流行のカスタムスタイルをそのまま小さくモンキーに落とし込むスタイルです。
バレル型タンクやカスタムフレーム、カスタムスイングアーム、アルミビレットのLEDヘッドライト、モノサスなど、ストリートシーンで「すごい!」と言われるパーツが盛りだくさんのカスタムスタイルです。
モンキーのスペック(Z50J:1974年~2008年)のスペック
マニュアル式クラッチと4速ミッションは、燃費もよく丈夫なので、1985年から現行モデルにまで採用されています。
そのほかウインカー、ホーン、ライトスイッチを左側にまとめた集合スイッチも現行モデルにまで引き継がれています。
両側ミラーやリアキャリアは現行モデルでも標準装備となっています。
諸元 | モンキー Z50J |
平均新車価格/平均中古価格/買取相場 | 万円/万円/万円 |
全長[車長] | 1360mm |
全幅[車幅] | 600mm |
全高[車高] | 850mm |
車両重量 | 63kg |
ホイールベース | 895mm |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 660mm |
最小回転半径 | 1.4m |
燃料タンク容量 | 4.5L |
30km/h 定地燃費 | 90.0km/L |
満タン航続距離 | 405.0km |
排気量 | 49cc |
最高出力 | 2.3kW 3.1PS |
最大トルク | 3.1Nm 0.32kgm |
PWR | 20.32kg/PS |
TWR | 196.88kg/kgm |
換算馬力 | 62.6PS/L |
換算トルク | 6.5kgm/L |
7500rpm 最高速度 | 50.2km/h |
100km/h 回転数 | 14930rpm |
1速ギヤ最大駆動力 | 56.5kgm |
1速ギヤ加速性能 | 1.12kg/kgm |
平均PS | 10.3m/s |
タイヤ | 前:3.50-8 後:3.50-8 |
ブレーキ | 前:ドラム 後:ドラム |
モンキーのスペック(50周年アニバーサリー:2017年)のスペック
初代Z50Mから引き継がれる折りたたみ式ハンドルや実用性の高いUロックホルダー付リアキャリア、シンプルなヘッドライトケース一体式メーターなど、その外観は歴史を引き継ぎながらも、燃料供給はフューエルインジェクションとし、排ガスや環境に配慮した設計となっている。
諸元 | モンキー AB27 |
平均新車価格/平均中古価格/買取相場 | 336,960円/388,000円/214,819円 |
全長[車長] | 1365mm |
全幅[車幅] | 600mm |
全高[車高] | 850mm |
車両重量 | 68kg |
ホイールベース | 895mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 660mm |
最小回転半径 | 1.4m |
燃料タンク容量 | 4.3L |
30km/h 定地燃費 | 100.0km/L |
満タン航続距離 | 430.0km |
排気量 | 49cc |
最高出力 | 2.5kW 3.4PS |
最大トルク | 3.4Nm 0.35kgm |
PWR | 20.00kg/PS |
TWR | 194.29kg/kgm |
換算馬力 | 68.7PS/L |
換算トルク | 7.1kgm/L |
7500rpm 最高速度 | 56.9km/h |
100km/h 回転数 | 14930rpm |
1速ギヤ最大駆動力 | 61.8kgm |
1速ギヤ加速性能 | 1.10kg/kgm |
平均PS | 11.7m/s |
タイヤ | 前:3.50-8 後:3.50-8 |
ブレーキ | 前:ドラム 後:ドラム |
モンキー(Z50J:1974年~2008年)のカスタムやメンテナンスの基本規格
内容 | モンキー Z50J |
シリンダーボア径/ストローク | 39.0mm/41.4mm |
キャスター/トレール | 25°0′/42.0mm |
ブレーキパッド・シュー規格(前/後) | 60213(デイトナ)/60213(デイトナ) |
チェーンサイズ/リンク数 | 420/74 |
スプロケット(前/後) | 13丁/31丁 |
タイヤサイズ(前/後) | 3.50-8 35J/3.50-8 35J |
バッテリー容量/型式 | FTR4A-BS |
スパークプラグ規格 | CR6HSA |
ヘッドライトバルブ規格/タイプ | 12V 25w/25w/PH7 |
テールランプ規格/タイプ | 12V 10w/5w/S25 |
ウィンカーバルブ規格 | 12V 10w |
エンジンオイル全量/オイル交換時 | 0.8L/0.6L |