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【スズキ アドレスV125】生産終了によるアドレスV125の買取相場の変化

【スズキ アドレスV125】生産終了によるアドレスV125の買取相場の変化
ライター名
木倉谷 (キグラヤ)
バイク比較.com 編集長| ホンダ / NSR250R
バイク歴10年。今まで売ったバイクは10台以上。事故歴3回。バイク比較.comのコンテンツを制作している。修理が趣味で、休日はガレージから出てこない。2児の父。焦げ付いたスパークプラグが宝物。

アドレスV125は、平成28年度の排ガス規制等によって2017年8月をもって生産終了となりました。

2017年9月1日からは「EURO4(2016年度版)」の排ガス規制をクリアしていないバイクは生産してはいけないことになり、アドレスV125は生産が終了してしまったのです。

通勤快速の名で愛されたアドレスV125が、なぜ生産終了になったのかは以下で詳しくご紹介致します。

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■目次

排ガス規制のおかげでアドレスV125の価値は上昇中?

後継機種のアドレス125、アドレス110が発売されたとはいえ、アドレスV125の生産終了を惜しむファンの声は多く、バイク業界ではこぞってアドレスV125を求めている動きがみられます。参考にしたいのは以下のグラフ。ヤフオク!の落札相場とバイク比較.comの買取相場を比較したものをご覧ください。

アドレスV125の相場の推移 2018年3月 2018年4月 2018年5月
ヤフオク!の平均落札価格 ¥80,662 ¥81,518 ¥85,222
バイク比較.com買取相場 ¥80,000 ¥82,250 ¥87,250

アドレスV125の相場を独自調査していたところ、過去の売却履歴まで追ってみていくと結果は表のとおり、徐々に相場が上がっている事がわかりました。アドレスV125の価値は確かに上がっていることが分かります。

アドレスV125の生産終了についてのニュース

以下では、アドレスV125が生産終了になった原因についてご紹介していきまます。

アドレスV125生産終了の原因:排ガス規制(EURO4)の影響

規制の名称 対象 モード CO THC
EURO3(2006年~) 排気量150cc未満 UDC 2.0 0.8
排気量150cc以上 UDC+EUDC 2.0 0.3
EURO3 最高速度130km未満 WMTC 2.62 0.75
最高速度130km以上 WMTC 2.62 0.33
EURO4(2016年~) 最高速度130km未満 WMTC 1.14 0.38
最高速度130km以上 WMTC 1.14 0.17
EURO5(2020年~) 全車種 WMTC 1.0 0.1

2016年に新しく規制されたEURO4により、前までの排ガスの排出量をEURO3から約2分の1にまで減らすような厳しい内容になりました。

アドレスV125の内燃機関もこの規制をクリアすることが出来ず、生産終了となったと言われています。 (しかし、兄弟車種のアドレス110はこれからも生産されるようです。)

東京オリンピックが開催される2020年には、更に強化されたEURO5での規制がはじまります。

アドレスV125は、EURO5のさらに厳しい規制をクリアするため、フルモデルチェンジの準備期間として今回生産終了に踏み切ったのではないかと噂されています。

アドレスV125のフルモデルチェンジの可能性は?

平成30年(2018年)10月になると、排ガスとは別に「ABS(アンチロックブレーキシステム」の装備が完全義務化になります。

アドレスV125もこれに合わせて、2020年の新排ガス規制EURO5の基準をクリアした、ABS標準搭載モデルとしてフルモデルチェンジされるのではないでしょうか。

噂ではすでにスズキは、ホンダのPCXやヤマハのNMAXに負けない新しいスクーターの開発に着手しているようです。

<アドレスV125の再生産の予想>
● 1年後(2018年10月過ぎ)のABS義務化あたり
● 3年後(2020年)の新排気ガス規制あたり

アドレスV125を高く売るなら価値が上がっている今がベスト

スズキアドレスV125の現在の価値(2018年1月末)は以下のように高騰しています。 本格的なバイクシーズンに突中する3月までは高水準のままだと予想されます。 乗り換えや売却をご検討中なのであれば、今が良いタイミングですよ。

メーカー希望小売価格 販売店の中古平均価格 ヤフオク上位落札価格 バイク買取での最高額
243,000円 129,000円 93,746円 83,568円

最も「バイクらしさ」が残るバイクとしてアドレスV125が大きな注目を浴びている事を忘れてはいけません。苦くも排ガス規制によって生産終了を余儀なくされてしまったアドレスV125ですが、これをきっかけに、アドレスV125の価値が見直されているからです。

そのため、「昔のアドレスV125は良かった」と多くの人に認知されている今が、最も高く売るための良い時期なのです。実際の価値は予想したり調べるよりも、複数の買取業者に見てもらうほうが正確です。愛車の価値を一度確かめてみてはいかがでしょうか。

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スズキがアドレスV125をギリギリまで生産した理由

2017年8月をもって生産を終了したアドレスV125ですが、実は規制自体は2016年に決まっていました。

スズキは1年の猶予期間をもって出来る限りアドレスV125を生産した理由を、以下の内容からご紹介致します。

● アドレスV125は安くて(24万円)速くて(9.9PS)軽くて(97kg)燃費(52km/L)がよく、すでに知名度が高いため
● 2018年10月に全てのバイクにABSの義務化が決まっているから

通勤快速の名で一世を風靡したアドレスV125が持つブランド力

ホンダのPCXやヤマハのNMAXなど、現在では販売台数を伸ばしている原付二種スクーターですが、以前は人気がありませんでした。

そんな原付二種スクーターの人気火付け役となったのがアドレスV125の先代モデル、アドレスV100です。

コンパクトボディに2ストロークのパワー、出先で駐輪スペースをとらない使い勝手などが受け、「通勤快速」として販売台数は21万台以上の大ヒットとなりました。

そんなアドレスV100の後継機として誕生したのがアドレスV125で、すでに販売台数は20万台以上とこちらも大ヒットとなりました。

現在多くの原付二種スクーターがラインナップされていますが、それでもアドレスV125はトップクラスの人気を持続させています。

このアドレスV125が持つ知名度、ブランド力を考えると、スズキも泣く泣く生産終了を決断したのではないでしょうか。

ABSの義務化が2018年10月に控えていた

全てのバイクが2018年10月にABSの標準装備が義務化されるのをご存知でしょうか。

2018年にはABS(アンチロックブレーキシステム)の義務化による車体価格の上昇が考えられる事から、今のうちに安価で提供できるアドレスV125をギリギリまで生産し続けました。

以下はABSが装着されたバイクのホイールです。

ABSが装着されたバイクのホイール 出典:news.yahoo.co.jpbylinesagawakentaro20141205-00041213

ABSを装着すれば車体価格は平均して「5万円」あがると言われています

アドレスV125の売りであるコストパフォーマンス性を考えると、今のうちに出来る限り生産しようと踏み切ったんですね。

ただし、ABSは価格があがるデメリットよりも、急ブレーキによる事故を減らすことができるメリットのほうが大きいため、アドレスV125にABSがついても5万円で安全なバイクライフが実現すると受け止めて良いと思います。

まとめ

アドレスV125は、往年のスズキファンだけでなく、特に都市部で圧倒的な人気を持つ最強の原付二種スクーターです。

これからスズキが新しく開発するであろうフルモデルチェンジされたアドレスV125はより安全性が増して、排ガスが出にくい環境にクリーンで優しいスクーターとなってよみがえることでしょう。

しかしながら、街乗りの足として多くの人々に毎日使われているアドレスV125において「すぐ欲しい」「ないと困る」という需要はとても高いのです。

フルモデルチェンジなんて待っていられないという「通勤快速」ファンの需要からして、アドレスV125の価値は徐々に値上がりしていくことでしょう。

生産終了が悔やまれている今こそがアドレスV125を高く売却できるチャンスかもしれません。

あなたのバイクの価値を知るためには?

バイクの相場は一体いくらになっているのでしょう?衝撃的な排ガス規制があってから、多くのバイクの価値が上昇傾向にあります。

そのため、本当に価値が上がっているかどうかは実際に査定してみないとわかりません。一括査定をつかって愛車の価値を調べてみてはいかがでしょうか。"

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アドレスV100とアドレスV125

アドレスV100

出典:ja.wikipedia.org/wiki/

アドレスV125

出典:ja.wikipedia.org/wiki/

アドレスV125のカスタム

アドレスV125のカスタム「ロンホイ化」

特徴:ロンホイキットでロングホイール化、ローアンドロングに

出典:www.racingworld.co.jp/archives/3961

出典:www.bikebros.co.jp/vb/bigscooter/bpc/bpc-286/

車体価格も安くて燃費の良いアドレスV125は、通勤もカスタムも楽しいスクーターです。

ハリケーンからリリースされているロンホイキットでリアまわりを延長し、ヨシムラのサイクロンやタケガワのスポーツなどにマフラーを交換してスポーティに街中を快走するのがおすすめのスタイルです。

アドレスV125のスペック

アドレスV125は、販売台数21万台の大ヒットスクーター、アドレスV100の後継機種として、新設計の4サイクル125ccエンジン(F468型124cc空冷単気筒SOHCエンジン)を搭載してリリースされました。

燃料供給はフューエルインジェクションを採用し、従来よりもより燃費良くパワフルな走りが可能になりました。

諸元 アドレスV125
平均新車価格/平均中古価格/買取相場 243,000円/129,000円/83,568円
全長[車長] 1750mm
全幅[車幅] 635mm
全高[車高] 1030mm
車両重量 97kg
ホイールベース 1235mm
最低地上高 120mm
シート高 740mm
トレール量 82mm
燃料タンク容量 6L
燃料供給方式 フューエルインジェクション
満タン航続距離 312.0km
排気量 124cc
最高出力 7.3kW 9.9PS
最大トルク 10Nm 1kgm
最大トルク回転数 6000rpm
最高出力回転数 7500rpm
エンジン始動方式 セルフ・キック 併用式
点火装置 フルトランジスタ式
クラッチ形式 乾式・多板・遠心
変速機形式 Vベルト式・無段変速
フレーム型式 アンダーボーン
キャスター角 26°00′
トレール量 (mm) 82.0
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
懸架方式(後) ユニットスイング式

アドレスV125のカスタムやメンテナンスの基本規格

内容 アドレスV125
点火プラグ標準搭載・型式 CR6HSA
搭載バッテリー・型式 YTX7A-BS
エンジンオイル容量※全容量 (L) 1.10
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) 0.95
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) 1.05
推奨エンジンオイル(SAE粘度) 10W-40
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
タイヤ(前) 90/90-10
タイヤ(後) 90/90-10
ホイールリム幅(前後) 2.15
ヘッドライトタイプ(Hi) PH12

アドレスV125に搭載されている124ccのSOHCエンジンの最高出力は11.4馬力とパワフルなのに、タイヤサイズは10インチ径と小さく、最近の他の原付二種スクーターに比べると見た目おとなしい印象です。

タイヤ径が小さいのでエンジンの負担が大きくなり、同排気量の他車種に比べるとタイヤの摩耗のペースが速いので注意が必要です。

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