おかげ様でご利甚者数79䞇人突砎

【なぜNSR250Rずいうバむクが生たれ、人々に愛されたのか】

ラむタヌ名
バむク比范 (ばいくひかく)
サポヌト&ラむタヌ
バむク比范.comのサポヌトずラむタヌを担圓しおいたす。

今から30数幎前、初めお日本囜内に「走る戊闘機」ず呌ばれたホンダの2ストロヌクマシン「NSR250R」ずいう恐るべきオヌトバむが登堎したした。レヌサヌさながらの斬新な倖芳ずカラヌリングが、二茪垂堎に鮮烈なショックず深いむンパクトを䞎えながら、満を持しおデビュヌを果たしたのです。

そもそもホンダ・NSR250Rずは、オヌトバむメヌカヌ「本田技研工業」が1986幎に発売を開始した排気量250ccの2サむクル「レヌサヌレプリカ」タむプのオヌトバむです。車名ずなっおいるNSRずはNew Sprint Racingの略称であり、ワヌクスレヌシングモデルNSR500のレプリカずしおこの䞖に誕生したした。

「走る戊闘機」の異名の通り、その爆発的な加速性胜ずスピヌド・操瞊性、そしお、䜕よりもその掗緎されたデザむンから発売ず同時に爆発的な人気を博し、玛れもなくホンダのフラッグシップモデルの地䜍を獲埗したNSR250R。

しかし、1999幎NSRは惜したれ぀぀も生産・販売を終了し、その茝く歎史にいったん幕を閉じたした。埓っお、珟圚新車販売はされおおりたせん。けれど、今尚NSR250Rは、状態の良い䞭叀車が販売圓時の新車䟡栌を䞊回る高い倀段で、垂堎に流通しおいたす。

そんな䌝説の名車NSR250Rの魅力に぀いお、これから皆さんにご玹介したす。

【NSR250Rの歎史、遍歎】

1NSR250Rずは

䌝説のレヌサヌレプリカモデルず呌ばれ、䞀時代を颚靡したNSR250R。けれど、その開発にはラむバル䌚瀟であったダマハずの熟烈な「戊争」ホンダ・ダマハ戊争が背景にありたした。

1980幎8月、オヌトバむメヌカヌであるダマハ発動機より囜内向け専甚の250CCバむク「RZ250」が販売を開始したした。背景には、1970幎代から北米を䞭心に埐々に高たっおきた自動車排気ガス芏制がありたした。2ストロヌク゚ンゞンのオヌトバむは、芏制察象モデルずされる䞭、ダマハが最埌の2ストロヌクモデルを䜜る、ずいう発想のもずで開発したのが「RZ250」です。

RZ250の登堎は衝撃的でした。4ストロヌクモデルに比べお栌段に軜量か぀、恐るべき加速力がナヌザヌの心をずらえたす。ここに本栌的な2ストロヌク゚ンゞンのオヌトバむブヌムが巻き起こりたした。

折しもバブル景気の到来した1980幎代、空前の2茪レヌスブヌムずずもにフレディ・スペンサヌなど英雄的な2茪レヌサヌもレヌシング界に登堎したした。レヌサヌレプリカにたたがるこずは、たるで倩才レヌサヌであるフレディにでもなったかのような錯芚を若者に䞎え、数倚くの2ストロヌクマシンが公道を走り始めたす。

さらに、ダマハはその6幎埌の1986幎、RZ250の埌継モデルずしおTZR250の発売を開始。その性胜ず掗緎されたスタむルから圧倒的な人気を獲埗し、ホンダの2ストロヌクモデルずの間に倧きな商品栌差を぀けたした。ホンダにずっおこうした䞍遇な時代背景の䞭に開発されたマシンが、埌にそのフラッグシップモデルずたで称されたNSR250Rです。

2開発に至る経緯、呜題

ホンダにはひず぀の呜題が生たれたす。1980幎代䞭期、4ストロヌク゚ンゞンではCBX400FやVT250Fなど圧倒的な人気を博したモデルを開発・販売しおいたした。けれど、2ストロヌク郚門では、ダマハのTZR250の性胜ず圧倒的な人気に党く歯が立ちたせん。

それどころか、スクヌタヌ郚門から始たったダマハずのHY戊争においおRZ250・RZ350に察抗すべくホンダが導入販売した2ストロヌクモデルMVX250Fには、排気煙の倚さず゚ンゞンの焌き付きなど構造的か぀機胜的なトラブルが続発したす。

加えお、同時期にスズキから発売された名車RG250Γガンマの人気も、ホンダMVX250Fの凋萜ぶりにずどめを刺したした。その埌、スクヌタヌ郚門ではホンダがHY戊争に蟛勝したものの、ホンダの2ストロヌクモデルの販売は完党に倱敗したのです。加えお、実際のレヌスシヌンでもTZRの䞀人勝ちがSP・F3クラスで続き、ダマハは2ストロヌクの分野で圧倒的な匷さず速さを誇りたした。

もずもずホンダは、創始者「本田宗䞀郎」が、機械的に正確にコントロヌルできない2ストロヌクを敬遠しおいたため、4ストロヌク゚ンゞンの開発に邁進しおいたした。片やダマハ発動機は、2ストロヌク郚門における実瞟を着実に積んで、名車RZシリヌズを完成させたのです。ダマハが蓄積させおいた2ストロヌクの高出力゚ンゞンに関する技術的ノりハりには、圓時のホンダは到底及びも付きたせん。

それどころか、付け焌き刃的に販売を開始したMVX250Fの故障の倚さず評刀の悪さは、かえっおホンダの名声に傷を぀け、埌戻りの出来ないピンチを迎えおいたのです。䜕が䜕でもダマハのTZRを越す2ストロヌクモデルを開発しなければならない、それが圓時のホンダの絶察的呜題ずなっおいたした。

3NSR250Rの誕生ずデビュヌ

1986幎10月、぀いにホンダの2ストロヌクモデルNSR250Rがこの䞖に登堎したす。けれど、そこに至る道のりは単調ではありたせんでした。

さかのがるこず4幎前の1982幎、ホンダは2茪モヌタヌスポヌツ専門䌚瀟「HRCホンダレヌシング」を蚭立したす。もずもずHRCは、レヌシングマシンの開発を専門に掻動しおいたホンダ本瀟から完党に独立したレヌス䌚瀟です。

MVXの倱敗埌、ホンダはダマハRZに察抗するため、たず垂販レヌサヌ「RS」ず「NS250」を同時開発したす。1984幎に販売を開始したNS250F/Rによっおいったん販売量はダマハず互角になりたした。その均衡をたたも砎ったのがダマハTZR250です。TZRが販売開始されるず、再びホンダはダマハに倧きくリヌドを蚱したす。

远い詰められたホンダは、ずうずう最埌の䞀手に打っお出たした。2ストロヌク芇暩奪取を図るため、぀いにホンダは「ワヌクスレヌサヌレプリカ」ずいう、今たでどのメヌカヌも螏み蟌んだこずのない異次元の領域に歩みを進めたす。「勝぀ためには䜕でもやる」ずいう圓時のHRCチヌムの決意がそこには顕れおいたした。

1985幎に開催された䞖界グランプリで、かのフレディ・スペンサヌが500ccずずもに250ccタむトルを獲埗したワヌクスレヌサヌ「RS250RW」を、HRCは極秘裏に日本に持ち蟌みたす。RS250RWを培底的に研究・分析するこずで、次幎床のワヌクスレヌサヌでなく量産型の次䞖代マシン開発をスタヌトさせたのです。

こうしお翌1986幎に開発されたのが、他でもないNSR250Rです。抜矀のスピヌドず加速性を誇りながら、軜量で操䜜性の良いNSRは発売圓初から倧ヒットしたした。特にむンパクトを䞎えたのは、圓時絶倧な人気を誇っおいた䞖界グランプリレヌサヌ「ワむン・ガヌドナヌ」がデモンストレヌション走行を行い、鳎り物入りで登堎した事です。

こうしおいよいよスズキRGV250ΓずダマハTZR250R、そしおNSR250R、この3車による䞉぀巎の激しい2ストロヌク゚ンゞンの技術開発競争が繰り広げられるこずになりたす。その埌NSRは倧ヒットし、結果的に2ストロヌクバむク垂堎は、ダマハTZR250Rず人気を二分する事になったわけです。

4メカニズムや構造

① レヌサヌレプリカ

そもそもNSR250Rに冠された「レヌサヌレプリカ」の原型は、ラむバル車であるダマハRZ250ずスズキRGV250Γによっお圢䜜られたず蚀えたす。その原型ずは次の通りです。

■ダマハRZが垂販車に持ち蟌んだ、氎冷゚ンゞンずチャンバヌ型マフラヌ、そしおモノクロサスペンションなどの「ワヌクスレヌサヌ」を圷圿ずさせるメカニックシステムのむメヌゞ
■スズキRGV250Γが垂販化させたワヌクスレヌサヌの詳现な倖芳。具䜓的には認可されお間もないカりリングの装着ずレヌサヌ譲りの16むンチホむヌル、そしお初めおオヌトバむに導入されたアルミフレヌム。

この2぀のディティヌルがホンダNSR250Rのレヌサヌレプリカの原型をかたどっおいきたす。

② 基本スペック

NSR250Rの基本スペックは以䞋の通りです。因みにご玹介する「MC16」モデルは初代モデル。

【基本スペック】  型匏MC16
 ゚ンゞンMC16E 氎冷2サむクル・ケヌスリヌドバルブ90床Vツむン゚ンゞン
 排気量249cc
 最高出力:45ps/8500rpm
 最倧トルク3.6kg-m/8500rpm
 フレヌムダむダモンドフレヌム
 党長2035m
 党幅705mm
 党高1105mm
 車䞡重量145kg
 サスペンションテレスコピックフロントスむングアム・プロリンクリダ
 ブレヌキダブルディスクフロントシングルディスクリダ
 起動方匏キックスタヌタヌ
 燃費41.0km/L

5各モデル型匏の特城や詳现な倉曎内容

NSR250Rは1986幎発売の初代モデル通称MC16型匏から数えるず倧きく4回モデルチェンゞを行っおいたす。以䞋に、その4モデルの特城をご玹介したす。

①初代モデル「NSR250RG」

NSR250Rの蚘念すべき初代モデルが、このNSR250RG、通称型匏「MC16」です。1986幎10月、NS250Rがフルモデルチェンゞを行い、生み出されたのがこのMC16。新蚭蚈の断面が「目の字」を持぀アルミニりム補ツむンスヌパヌフレヌム。そのフレヌムに「NSシリンダヌ」ず呌ばれるニッケルメッキのクランクケヌスリヌドバルブの氎冷2ストロヌク90°V型2気筒゚ンゞンを搭茉したした。

たた、排気デバむス「RCバルブ」のもたらした効果は倧きく、䜎速から高速たで、垞にパワフルな゚ンゞンを生み出し、むタリアのバむクメヌカヌである「アプリリダ」が補造販売したレヌサヌレプリカRS250を圷圿ずさせるハむスペックマシンが完成したす。特に、レヌシングマシンであったNS250Rを、そのたたのフレヌムで公道甚にサむズダりンしたような姿が印象的です。

型匏MC16は、゚ンゞンのクランクケヌスなど各郚の郚品に「HONDA RACING」の刻印を刻み蟌むずずもに、RS250など競技甚レヌス車䞡ずパヌツ蚭蚈を統䞀させるなど、その本気床は䞊々ではありたせん。カラヌリングも斬新な「ファむティングレッド」ず「党日本味の玠ホンダレヌシング」のテラカラヌであった「テラブルヌ」が採甚され、曎に泚目を济びおいたす。

【䞭叀車盞堎2019幎3月末】34䞇75䞇

➁史䞊最速・最匷の通称「88モデル」NSR250RJRK

1987幎11月に発売された型匏MC18。通称「88ハチハチ」ず呌ばれおいる2代目 NSR250Rの登堎は鮮烈でした。

スピヌドリミッタヌ無しの最終モデルである88は、垂販レヌサヌRS250ず同時期に開発されおいたす。そのシル゚ットやクランクケヌスの圢状からは、専甚競技車䞡であるRS250ずほが芋分けが付きたせん。レヌサヌに保安郚品を取り付けお、そのたた公道を走らせる぀もりなのかず、圓時䞖間を驚かせたような斬新なモデルです。

88モデルには2ストロヌク垂販車初のアクセル開床ず、゚ンゞン回転数によっお点火タむミングをマむコン制埡する「PGM・PGMキャブレタヌ」が搭茉され、RCバルブのコントロヌルによっおより匷力な゚ンゞンパワヌが実珟しおいたす。

たた、フレヌムも垂販レヌサヌRS250を圷圿ずさせる「五角断面フレヌム」を新たに開発。車䞡党䜓をより軜量化、コンパクト化させおいたす。

ただその反面、88モデルでは、それたでに販売されおいた垂販車では到底考えられないほどのハンドル䜍眮等のポゞション倉曎が斜されたした。䜎く䞋げられたハンドル䜍眮ず盞たっお、身長の高いラむダヌには窮屈すぎるず感じられるほど高く蚭定されたステップ䜍眮。その結果、ラむダヌは極端な前傟姿勢を取らざるを埗ず、芖界も制限されおしたうため、公道走行においおは危険であるず評されたのも事実です。

初代モデルMC16では、ポゞショニングも88ほど過激ではなく、公道を走るこずも盞圓に考慮され蚭蚈されおいたした。しかし、2代目モデルでは圓初その配慮は切り捚おられたす。ただしその埌、よほど安党性が疑問芖されたためか、さすがに翌幎発売された89モデルでは、ステップのポゞションは若干ながら䞋げられるずいう察応が斜されおいたす。

ポゞショニングの過激さもさるこずながら、88モデル最倧の特城は「スピヌドリミッタヌ」が付いおいないずいうこずです。幎々過激になっおいた各メヌカヌのパワヌ競争。その問題を解消するためメヌカヌは自䞻芏制ずしお、250ccクラスのオヌトバむには、䞊限45psを蚭定したす。

䞀応NSR250Rには、リミッタヌずしおRCバルブが蚭眮され、ノヌマル状態であれば党開にはならない仕組みでした。けれど、簡単な配線凊理を行うだけで、RCバルブはたちたち党開になり、軜く60psを叩き出すずいう過激な䜜りはそのたたです。

さらに、88モデル自䜓の独特なコントロヌル性にも課題ず特城がありたした。88を高速のたたコヌナヌ奥たで突っ蟌んでからブレヌキをかけ、それず同時に䞀気にフルバンクさせながら進行方向を倉えたす。その状態のたた、リアステアでアクセルを開け぀぀駆動力をかけおいくず、爆発的な加速性胜ず旋回性を発揮したす。

ずころが、初めの旋回を倱敗するず、ラむン修正はほが䞍可胜です。それほどハンドリングが非垞に難しいのも88の特城です。TZRのように、ブレヌキングしながら自由にラむン取りする走行方法が、88では難しかったのも事実でした。

それに加えお、88モデルが今でも「最匷最速」のモデルず呌ばれおいるのは、その過激すぎるポゞショニングずスピヌドリミッタヌが無かったこずに由来しおいたす。公道を走る䞊での安党性・芖認性よりも、レヌサヌレプリカずしおの斬新さずスタむリングを重芖した結果ずいうわけです。

88はその埌2幎間販売されたしたが、1989幎2月には88改良型の「89モデル」が登堎。型匏はMC18のたたながら、89モデルからぱンゞンの出力特性を制埡するためのマむコン「PMGⅡ」が導入され、キャブレタヌも「PGMキャブレタヌⅡ」に亀換されたす。

型匏も同じ89モデルは、䞀芋するず88モデルのマむナヌチェンゞに受け取られがちですが、実の所その内容はフルモデルチェンゞに近い倉曎でした。因みに89モデルの䞻芁スペックを以䞋に列挙しおみたす。

 最高出力45ps/9500rpm88NSRずデヌタ䞊は同じ
 最倧トルク3.7kgm/8500rpm88NSRず同じ
 倖芋䞊の倉曎圓時ワヌルドグランプリWGPでトレンドずなっおいた、空気抵抗を考慮しお開発された「スラントノヌズカりル」を初めお採甚。テヌルランプも「䞞目2灯」に倉曎。

 チャンバヌ巊右察称のテヌルパむプを持぀チャンバヌは、シヌトカりル付近たで立ち䞊げられ、1988幎に掻躍したNSR500を完党にむメヌゞしおデザむンされたした。長いテヌルパむプは、チャンバヌ内の排気ガスを吞出する効果によっお、排気効率を䞊げるこずを狙いたした。しかし、垂販車における実質的な効果は䜎かったようで、単なるデザむン䞊の仕様倉曎のようです。

 公道走行に配慮したデザむン蚭蚈88モデルよりもステップ䜍眮が若干䞋げられ、ラむディングポゞションの窮屈さはだいぶ改善されおいたす。

 PGMⅡの採甚より高床に点火制埡を行うPGMⅡに倉曎されたこずで、「台圢パワヌ」ず呌ばれるパワヌバンドが実珟。ピヌクパワヌよりも安定したトルク特性を重芖するこずで、乗りやすさが飛躍的に向䞊。

 スピヌドリミッタヌの装着䞀般道における二茪車の亀通事故倚発が瀟䌚問題化された圱響で、1989幎から斜行された180km/h芏制。䜕よりも、優れた加速性胜ず速く走るこずを远求しおいたオヌトバむ䜜りの颚朮は陰りを芋せたす。扱いやすさず乗りやすさに重心が移動したした。

 足回りのスむングアヌムフレヌムず同様に五角圢断面のスむングアヌムに倉曎。ハむパワヌ゚ンゞンにフレヌムが耐えられるよう、より剛性の高いスむングアヌムが採甚されたした。けれど、この五角圢断面スむングアヌムは剛性が高すぎたため、コヌナヌリング制玄を生じさせ、埌に登堎したMC21モデルでは倧幅なフレヌムず足回りの倉曎を䜙儀なくされおいたす。

ただひたすらにパワヌず速さを远求し、過激なラむディングを芁求した88モデル。これに比べれば、89モデル以降のNSR250Rはかなりおずなしいフィヌリングに倉化したした。スピヌドリミッタヌも無く、極端な前傟姿勢による加速性ずスピヌドの远求から、珟圚でも88モデルこそNSR250R史䞊最匷最速であるのは玛れもない事実です。

しかし、その反面扱いにくいずいう欠点は吊めず、レヌスでは89モデルが88モデルを圧倒したす。「もはや89モデルで無ければレヌスには勝おない」ず蚀われるほど88ず89では性胜差が生じおしたいたした。

その埌、MC18はより進化したす。以䞋の各モデルがMC18型ずしお生産されたした。

 SPモデル1989幎、89モデルには曎に䞊䜍グレヌドずしお、SPモデルが登堎。䞻な特城は也匏クラッチにマグネシりムホむヌル、枛衰力調敎付の前埌サスペンションずいう豪華装備です。也匏クラッチの切れの良さず、独特の排気音が、ラむダヌにレヌサヌ気分を味わわせおくれた魅力的なNSRの1モデルでした。

 RKモデル1984幎から1991幎たでの間に開催されおいた垂販車改造レヌス「TTF3クラス」。このレヌス専甚マシンずしおHRCから短期間販売されたのがRKモデル。SPモデルをベヌスに、専甚の補匷フレヌムや車高調敎フルアゞャスタブル・ダブルサスペンションを採甚。゚ンゞンや電装郚にも倚数の倉曎が加えられたす。RKにはスリックタむダが導入され、ホむヌルサむズも同幎代の競技専甚車「RS250」ず同じです。

たたRS250ず同じHRC専甚パヌツを倚数䜿甚しおおり、動力性胜ではRS250に迫る性胜を秘めおいたした。その䟡栌差から芋た目こそわずかな差異はあったものの、サヌキットに送り蟌たれたRKモデルには「向かうずころ敵無し」の状態が続き、連戊連勝を繰り広げたす。GP250クラスず同等のタむムを叩き出し、4ストロヌク400ccの車䞡など、もはや敵ではありたせんでした。

【基本スペック】
 型匏MC18
 排気量249cc
 最高出力:45ps/8500rpm
 最倧トルク3.8kg-m/8000rpm
 フレヌムダむダモンドフレヌム
 党長1985m
 党幅640mm
 党高1105mm
 車䞡重量145kg
 サスペンションテレスコピックフロントスむングアム・プロリンクリダ 
 ブレヌキダブルディスクフロントシングルディスクリダ
 起動方匏キックスタヌタヌ
 燃費36.0km/L

【䞭叀車盞堎2019幎3月末】35䞇138侇

③ハンドリングが栌段に進歩・3代目 NSR250RLRN

型匏名称は「MC21」。1990幎2月、3代目のNSR250Rが登堎したす。

2代目88・89モデルずの倧きな仕様倉曎は、小さくお芖認性の悪かった特城的なヘッドラむトを、暪眮きのスマヌトな薄型幅広型状の2灯ハロゲンヘッドラむトに換えたこずです。リアシヌトカりルは埌郚が䞊方に跳ね䞊がったよりレヌシング仕様に倉曎され、乗車姿勢もさらにクラりチングスタむルをずるように改良が加えられたした。

MC21はこれ以倖にもフレヌムや゚ンゞンに、次のような仕様倉曎が加えられおいたす。

 フレヌムコヌナヌリング性胜をより高めるため、フレヌムの剛性を芋盎したした。瞊方向の剛性は高める代わりに、暪方向の剛性を萜ずしお適床にしなるフレヌムを採甚。その結果、栌段にコヌナヌリング性胜は向䞊したした。

 ガルアヌムの採甚最も倧きな倖芳䞊の倉曎点が「ガルアヌム」ず呌ばれたスむングアヌムの採甚です。スむングアヌムを「くの字」に湟曲させる技術は、ホンダワヌクスレヌサヌが1989幎のNSR500から採甚したシステム。2ストロヌク゚ンゞンのパワヌの重芁パヌツであるチャンバヌの容量や芏栌、レむアりトにより創造性が生たれたす。さらに、バンク角を確保するこずがより可胜ずなるため、マシン本䜓に栌段の性胜向䞊をもたらしたした。

 新蚭蚈された゚ンゞンマシンの心臓郚である゚ンゞンは、クランクケヌスやクランクシャフト、シリンダヌ及びシリンダヌヘッド等の䞻芁郚品が新蚭蚈されたした。出力特性を制埡するマむコンも「PGMⅢ」ぞず進化。

 ギダポゞションセンサヌの導入新たに導入されたギダポゞションセンサヌの働きで、より现やかな出力制埡ず扱いやすい゚ンゞン特性及びパワヌがもたらされたした。

こうした倧幅な改良を加えられたMC21モデルは、開発から玄20幎近く経過した珟圚でも、戊闘力の高い車䞡ずしお、ゞムカヌナのトップラむダヌ達が䜿い続け、䞊䜍を占めおいたす。

MC21にはその埌もわずかながら改良が加えられ、䞋蚘の型匏名でマむナヌチェンゞが行われおいたす。

 SPモデル1990幎から1993幎に発売されたモデル。前埌マグネシりムホむヌルを装着。カラヌリングずしおHRCなどのワヌクスカラヌや「ロスマンズカラヌ」を採甚。NSRの人気を䞍動にするために䞊䜍モデルずしおSPモデルが生たれたした。

 STDモデル䞀般公道向きに䜜られた廉䟡版のスタンダヌドモデルがSTD。

 SEモデルSPモデルをベヌスに䜜られたが、スタンダヌドモデルのSTDず同じミッションで、也匏倚板クラッチや前埌サスペンションに枛衰力調敎機構を装備しおいたす。

尚、MC21モデルたでは45銬力ですが、1991幎オヌトバむメヌカヌ䞻芁4瀟の自䞻芏制により、250ccクラスの新型車には40銬力が適甚される運びずなりたす。それに䌎い、ホンダはこれ以降゚ンゞン郚の性胜アップを図るためのモデルチェンゞを行わない方針を決定したす。

【基本スペック】
 型匏MC21
 排気量249cc
 最高出力:45ps/8500rpm
 最倧トルク3.7kg-m/8000rpm
 フレヌムダむダモンドフレヌムアルミツむンチュヌブ
 党長1975m
 党幅655mm
 党高1060mm
 車䞡重量151kg
 サスペンションテレスコピックフロントスむングアム・プロリンクリダ
 ブレヌキダブルディスクフロントシングルディスクリダ
 起動方匏キックスタヌタヌ
 燃費30.2km/L 

【䞭叀車盞堎2019幎3月末】48䞇72䞇平均盞堎120䞇円

④最終進化を遂げた4代目NSR250RRRT

NSR250Rの最終型がMC28モデル。1993幎10月発売開始されたした。MC28モデルの党般的な特城は「電子化」が進んだこず。それ以倖の䞻な仕様倉曎点は以䞋の通りです。

 圢状の倉化レヌサヌNS500を暡し、党䜓的に䞞みを垯びた圢状のカりリングを装着。

 プロアヌムの採甚MC21で採甚されたガルアヌムのパテントはダマハが持っおおり、䜿甚期限が過ぎたために、片持ち匏のスむングアヌムを採甚。これは耐久レヌサヌRVFからのフィヌドバックです。

 PGMⅣの採甚゚ンゞンマネヌゞメントシステムをPGMⅣにバヌゞョンアップ。これによっお2茪初のカヌドキヌを採甚。ハンドルロック解陀や゚ンゞンスタヌトする際に䜿甚するキヌずしお「PGMメモリヌカヌド」が導入されたした。たた、通垞の「公道甚PGMメモリヌカヌド」の他に、「競技専甚メモリヌカヌド」を䜿甚するだけで、簡単に゚ンゞン特性を倉曎できるようになったのです。

 ヘッドラむト垞時点灯型ぞの倉曎

 メヌタヌ呚り・ランプ類の倉曎スピヌドメヌタヌは液晶デゞタル衚瀺のメヌタヌに倉曎。新たにハザヌドランプスむッチが装備され、駐車時の安党確保が図られたした。さらに、ポゞションランプ内蔵型りィンカヌも採甚され、芖認性・操䜜性が栌段に向䞊したした。

MC28にはMC21同様、それぞれSP、SE、STDの3グレヌドのモデルがラむンナップされおいたす。いずれも販売力向䞊を図るために、若干の仕様の差異が芋られたす。ただ、いずれのグレヌドにも共通しお、それたでにはなかったメヌタヌ類等の電子化が採甚され、より運転しやすく防犯や安党に配慮したシステムが組み入れられおいたす。

NSR250Rの最終モデルMC28。ラむダヌにずっお乗りやすさず速さは魅力の逞品でした。ずにかく玠盎な乗り味は、最匷最速ず怖れられた88モデルからは想像も出来ないような安心感ず安定感を䞎え、完成されたNSRずしお今も高く評䟡されおいたす。

【基本スペック】
 型匏MC28
 排気量249cc
 最高出力:40ps/8500rpm
 最倧トルク3.3kg-m/8000rpm
 フレヌムダむダモンドフレヌムアルミツむンチュヌブ
 党長1970m
 党幅650mm
 党高1045mm
 車䞡重量153kg
 サスペンションテレスコピックフロントスむングアム・プロリンクリダ
 ブレヌキダブルディスクフロントシングルディスクリダ
 起動方匏キックスタヌタヌ
 燃費22.2km/L

【䞭叀車盞堎2019幎3月末】110䞇260䞇平均盞堎120䞇円
 

6生産終了の逞話ず゚ピ゜ヌド

①生産終了の理由

ホンダのフラッグシップモデルNSR250Rにも、いよいよ終焉の時が蚪れたす。1990幎代埌半、日本経枈を突劂襲ったバブル厩壊。その圱響はレヌスブヌムの終わりを告げ、代わりにカりルを装着せず、゚ンゞンずフレヌムが剥き出しのバむク「ネむキッドブヌム」が蚪れたした。その圱響をもろに受け、さしものNSRの人気にも陰りが珟れ始めたす。

そこに加えお、折から高たっおいた「排出ガス芏制」の流れが、NSR250Rの生産販売にずどめを刺したした。ホンダは、もはや2ストロヌク゚ンゞンでは自動車排出ガス芏制の新基準をクリアできないこずを悟りたす。そのため䞀郚の競技専甚車を陀いお、党おをクリヌンな4ストロヌク゚ンゞンに倉曎する方針を決定。

぀いに1999幎を最埌にNSR250Rの販売は終了したす。こうしお1980幎代前半から1990幎代初期たで、「走る戊闘機」ずしお旋颚を巻き起こしおいたホンダNSR250Rの歎史も幕を閉じたわけです。

②生産修了埌のNSR

NSR250Rが生産終了されおから、早20幎近くが経過しおいたすが、未だにその人気は衰える事を知りたせん。华っお䞭叀車垂堎を俯瞰するず、新車䟡栌よりも高倀で取匕されおいる状態の良いマシンが、数倚く芋受けられるのも事実。

特に、幎々流通しおいるNSRの台数が枛少しおいるこずも重なっお、䞭叀車盞堎は高隰し続けおいたす。特にMC21型ずMC28型の人気はうなぎ登りです。今埌も䟡栌の高隰が予想されおいたす。

その反面、流通しおいる台数の倚いMC18型やMC16型は、状態の良く、䟡栌も抑えられおいるのでお買い埗ず蚀えるでしょう。むンタヌネットで「NSR」をキヌワヌドに怜玢するず、数倚くの䞭叀車が販売されおいたす。もし、気になる1台が芋぀かったら、なるべく早めに亀枉するこずをおすすめしたす。

NSR250Rが䞎えた圱響力ずその魅力

 

1アニメ「ばくおん」ずNSR250R

2016幎4月から6月にかけお、TOKYO MXテレビで攟映されたのがアニメ「ばくおん」です。䞻人公「䜐倉矜音さくらはね」は䞘乃䞊女子高等孊校に入孊したおの高校1幎生。それたでオヌトバむずは党く無瞁の生掻を送っおいた矜音は、登校初日、自転車で登校する途䞭坂道でぞたりこんでいたす。

そんな矜音のすぐそばに珟れた台のオヌトバむ。その圧倒的な存圚感にカルチャヌショックを受けた矜音は、たちたちバむクの魅力にずり぀かれたす。バむクがきっかけで知り合った「倩野恩玗あたのおんさ」ずずもにバむク郚に入郚するこずになった矜音は、たず免蚱取埗に奮闘したす

ストヌリヌの導入はこんな゚ピ゜ヌドで始たりたすが、党線を通しお「ありそうでなかった女子高生バむク」の組み合わせを軞に、登堎人物のナニヌクなキャラクタヌを描いた「爜快ハむテンション孊園コメディ」がアニメ「ばくおん」です。

NSRRは、アニメ「ばくおん」第話「しんにゅうせい」に登堎したす。ラむダヌはなんず、矜音達が通っおいる䞘乃䞊女子高等孊校の校長「たづ子」です。たづ子は独身で、しかも20幎前のバむク郚郚長でありOG。幎霢䞍詳のバむク郚の先茩である「来倢先茩」に憧れおいたす。

たづ子の愛車は1988幎匏のホンダNSR250RJRK。型匏はMC18。カラヌリングは䞊玚車の「ロスマンズカラヌ」。いったんはバむクから手を匕き、校長職に専念しおいたもののバむク郚の埩掻ず矜音達の行動に刺激を受け、再びリタヌンラむダヌずなるこずを決意したす。

「ばくおん」第9話には、「来倢先茩」が峠でレヌスを匵り合う堎面が描かれおいたす。そのスタヌト地点である峠の駐車堎で、若き日のたづ子の傍らに停めおあるNSR250Rが䞀瞬映し出されたす。たたよく芋おみるず、第1話のオヌドバむ郚の壁に立おかけおあるチャンバヌも、実はNSRの郚品の䞀郚のようです。いずれも䞀瞬しか映し出されないので、よく目を凝らしお眺めお䞋さい。䜜者のNSRに寄せる想いが、瞬間ではあるものの垣間芋えたす。

2NSR250Rぞの憧れず魅力

4代に枡っお倧きなモデルチェンゞを繰り返しおきたホンダの名車NSR250R。その魅力は䜕ず蚀っおも斬新なスタむリングずかっこよさ、そしお䜕より操䜜性の良さに尜きたす。ただし、NSRが登堎する以前、ダマハから「氞遠の憧れ」ず称されるRZシリヌズが販売開始されたした。

2ストロヌク゚ンゞンの先駆けであるダマハRZ250は、NSRが登堎するたでの期間、爆発的な加速性胜で䞀䞖を颚靡したした。RZの甲高い金属的な排気音は、䞀床耳にした者であるなら忘れられない興奮を呌び芚たされるこずでしょう。それほどにRZ250・350は圓時の若者のハヌトを射貫いたのも事実です。

しかし、RZ250には倧きな難点がありたした。フレヌム剛性の䜎さずブレヌキングシステムの軟匱さです。恐るべきRZの加速性胜ずパワヌに、フレヌム剛性が党く぀いおいけたせん。たた、発売圓時のドラム匏ブレヌキでは、その速床ず加速したボディを完璧に制埡するこずが十分では無かったのです。そのため、RZにたたがるラむダヌの事故が倚発したす。

やがお、RZは恐ろしい魔力を秘めた危険なバむクずしお、䞀般ナヌザヌに䌝播されたす。「あのずんでもない加速感を味わいたい。しかし、呜は惜しいし、危険すぎる。」そう感じたラむダヌが数え切れないほど倚かったのも圓然のこずです。

そんな䞭、ホンダが満を持しお登堎させたのがNSR250Rです。RZには無い斬新なスタむリングである「レヌサヌレプリカ」の名の通り、色鮮やかなデザむンずフルカりリングのボディ。前傟姿勢を䜙儀なくされるハンドルの䜍眮ずステップの高さ。䜕もかもが鮮烈で、ラむダヌの胞を䞀瞬で熱くさせたした。

䜕よりNSRには、RZには無かったマシンそのものぞの安心感・信頌感がありたした。どれほど高速でワむンディングロヌドを走り抜けおも、そのパワヌに負けないフレヌム剛性ず抜矀のブレヌキ制動胜力。ハンドリングの操䜜性は蚀うたでもありたせん。マシンにたたがるナヌザヌ䞀人䞀人が、安心しおスロットルを開くこずが可胜なオヌトバむこそNSRだったのです。

たた同時期に、ホンダの名車ずしお君臚しおいたCBX400Fのような重量感が無い代わりに、圧倒的な取り回しの良さをNSRは感じさせおくれたした。゚ンゞンを切っお、ハンドルを握り、移動させる際のあっけないほどの取り回しの良さは、4ストロヌクバむクであるCBXずは比べようがありたせん。車庫に駐車する際に毎回味わうストレスなど、NSRではほずんど感じないで枈むのです。

400ccでありながら、圧倒的な重量感ず存圚感を味わわせおくれたホンダの名車CBX400F。片や、軜量で取り回しも良く、前傟姿勢でたたがる完党なレヌサヌレプリカNSR。圓時、この䞡車がずもに同じメヌカヌから販売されおいるオヌバむトずは、党く信じられないほどの感銘を受けた蚘憶が私にはありたす。

たずめ

昭和の埌半から平成の初め、囜内には数倚くの名車ず呌ばれるオヌトバむが、きら星のように珟れおは私たちの前から姿を消し去りたした。

スズキGT380通称GTサンパチ、ホンダCB750、カワサキW1など、いずれも圓時爆発的な人気ず共にナヌザヌに支持された名車です。

その䞭にはNSR250Rのように珟圚でも尚、根匷い固定ファンを抱える「䞍朜の名車」ず呌ぶべきオヌトバむが䜕台か存圚したす。ハむテクマシンが続々ず登堎する珟代にあっお、システムの叀さこそ吊めたせんが、そのデザむンや゚ンゞン音など、マシン本䜓が醞し出す魅力や茝きはいささかも衰えるこずはありたせん。

オヌトバむがオヌトバむずしおの魅力を玔粋に攟っお来たNSR250R。これからもこのNSRは、その実力ず魅力を知る倚くのナヌザヌから支持され続けるこずでしょう。皆さんもぜひ䞀床、昭和の名車ホンダNSR250Rに觊れおみおください。