PCXの概要
PCX(ピーシーエックス)は、本田技研工業が製造販売するスクータータイプのオートバイである。日本国内では、発売からわずか3週間で7400台以上を受注し、年間販売計画台数の90%を達成した大ヒットモデル。PCX150と同時生産のため、125ccモデルは「PCX」150ccモデルは「PCX150」の商標で区別されている。
2009年10月の第41回東京モーターショーに市販予定車として125ccモデルを出品。同年の11月にタイで販売が開始された。翌年、2010年3月30日には日本で販売が開始されたため、PCXの主な市場は海外を中心としている。
その他にヨーロッパや東南アジア、北米やオーストラリアへ輸出販売される世界戦略車(グローバルモデル)になり、国内の法規部分の部品を除いて全てが共通となっている。
車名はPersonal Comfort Xaloon(パーソナル・コンフォート・サルーン)の略。 人・人間を意味する「Personal」、快適さを意味する「Comfort」、Saloon(セダン)のSを未知・次世代の意味を込めてXに換えて造語とした「Xaloon」で構成されている。
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| 型式 | 色 | 購入状況 | 使用頻度 |
| JF58 | ブラック | 中古購入 | 毎日 |
| 評価(7点満点) | 評価基準 | |
| コスパ | ★★★★★★☆ | ガソリン代・修理代など | ・任意保険はファミリーバイク特約の為除外するとして、月々の維持費はガソリン代と駐輪費です。マンションに住んでいるので駐輪費は月々300円、ガソリン代は1000円程度でした。 |
| 価格 | ★★★★★★☆ | お得感があるか | ・近所の個人で商売してるバイクショップにて中古で購入しました。購入価格は車体16万ちょっとで乗り出し20万程度でした。当時は大人気だった車種のためお得だったと思います。 |
| 燃費 | ★★★★★★★ | 1リッター当たりの消費量や普段の使い方 | ・夏場は街乗りでリッター50キロ弱走ってました。 冬場でも43キロ程度走る為非常に燃費がよかったです。街乗り通勤が、メインのため法定速度で走行しています。 |
| 乗り心地 | ★★★★★☆☆ | 足つき・シートの感触など | ・私は体が大きくないので非常に乗りやすかったです。ただバイクを乗ってる感は薄いかなと思いました。 ・大柄な友人はシートが非常に窮屈と言っていたので普通体型の男女の間に入らない方は又評価が違うと思います。 |
| デザイン | ★★★★☆☆☆ | デザインへの感想 | ・デザインは非常に良いと思いますが、大人気な車種のため信号待ちで下さい数台並ぶなんてことは日常茶飯事。その為あまり良いデザインですがいいと思えることが少なく相対的に普通と言う評価です。 |
| スピード | ★★★☆☆☆☆ | 通常の加速感や、坂道発進など |
| ・特に加速がいいとは思いませんが、そのような車種ではないので問題ないです。むしろ滑らかに加速していくのでこの車種にはとてもあっています。 ・60キロ辺りから少し加速が鈍る傾向がありました。 |
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PCXの型式
| JF28(前期) | JF56(後期) | |
|---|---|---|
| メーカー小売価格 | 299,250円 | 329,400円 |
| 全長 | 1m91.5cm | 1m93cm |
| 全高 | 1m9cm | 1m10cm |
| 車両重量 | 128㎏ | 130㎏ |
| 燃費/L | 53.2km | 53.7km |
| タンク容量 | 5.9L | 8.0L |
| 航続距離 | 324km | 429.6km |
| 馬力 | 8.5ps | 8.6ps |
| 最大トルク | 12N・m/6500rpm | 12N・m/5000rpm |
スペック上での主な変更、大きな違いはエンジンの特性と航続距離である。後期型になると、スピード感を左右させる回転数(最大トルク)が6500rpm→5000rpmに引き下げられ、他車種に引けを取らない馬力も相まって、通常の交通スピードに遅れをとりにくい仕様になっている。
goo.gl/images/cyrvHw / goo.gl/images/UWJVqw
後期型(JF56)になるとバルブがLEDに変更され、ウインカーもサイドカウル内に埋め込まれる形状に変化する。
goo.gl/images/MFVH7w / goo.gl/images/fnbBjD
前期型では、メーター針がアナログになり、コンディションが一望できたのに対し、後期型はメーター内にコンディションを確認できるデジタルタイプに変更されよりコンパクトになった。
goo.gl/images/VpDzcY / goo.gl/images/n5q9x6
後期型になると、ヘッドライト、ウインカーなどの全灯が電球からLEDに変更され、よりクリアなイメージになっている。
デザイン
goo.gl/images/c7MwNG
背景にはタイにおける経済成長がある。これまでタイではバイクが移動手段としての利用が中心であったが、経済的に豊かになった事で、「高級感がある」「気持ちがいい」と思えるデザインが必要とされていた。しかしホンダとしては、グローバルに展開する「フラッグシップモデル」となるため、スタイリングはアジア圏を感じさせないものにする必要があった。
初期のスケッチはどうしても後ろに向かって跳ね上がるようなスタイリングに、いわゆる「タイ風スポーティ」なものだったが、次第に世界中どこでも通用する形へ進化する。
開発秘話
グローバルモデルのため、身体が大柄な欧米人でも窮屈でなく、小柄なアジア人でも大きすぎず、乗り心地を損ねない設計になっている。また、デザインやカウルの形状に影響を及ぼすハンドルの切れ角は、狭い地域や駐車場などでの切替しが楽に出来るように、46度に設定された経緯がある。
カブシリーズがシェアの大半をしめるタイでは、燃費は崩す事のできないスペックになっていたために、PCXでもカブと同等の燃費を目指す事になる。そのため125ccクラスでは初のアイドリングストップ機能の採用し、給油は一週間に一度(日常的に常用するコミューターにとって)が目安として設計されている。
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PCXに乗っている芸能人
高橋名人(本名:高橋利幸)が、2011年7月から2012年2月およそ半年間、約7000km走行したのち、単純に使用しなくなったため同月18日に売却していた。 その他にもゴールドウィングを所有している。
0-100kmの加速性能
初速は250ccビッグスクーターに匹敵する性能があり、これは周囲の交通の流れに遅れを感じない加速性能である。
積載性
goo.gl/images/kf8ScQ
メットインケースの容量に加え、オプションのリアキャリアを装着することで、同量のキャリアボックスの設置が可能となる。 また、サイドバッグの取付も可能である。
利用者年齢層
主に20代~30代が利用する傾向にあるが、近年では40代~50代の利用者も見かけるようになった。125ccスクーターとしては優れたデザインであり、トルクも同クラスよりも高い事が要因と考えられる。
不具合
・スイッチの取付不良によるアイドリングストップの動作不良があった。
・左右スイッチボックスの取付があまく、ガタが発生した。
・メーターパネルの塗装面が他ボディと干渉し、振動により一部塗料が剥げる事があった。
PCXへの評価
良い評価
・足つきが良い、燃費が良い、デザイン面で優れているなど低排気音である事から周辺近辺の一般人からの評価は高い
・ハンドルの切れ角が46度あり、これはオフロード車に匹敵する。そのため軽快なハンドリングが実現している。
・ホイールが大型のため、直進性に優れている
・原付二種では珍しいバーハンドルタイプであり、ハンドル付近のカスタムの自由度が高い
悪い評価
・車重が軽い事に加え、センタースタンドの接地面積が小さく、強風時に左右に揺られて転倒する恐れがある。
・ホイールのリム径(タイヤの幅)が小さく、雨天時にマンホールなどでスリップしやすい。(ミシュランのcityグリップである程度カバーできる)
・ハンドルバーのメッキに錆が出やすい
・電力を消費するアイドリングストップ中にバッテリーが上がる事がある。(対策として、2012年のマイナーチェンジでアイドリングストップ機能自体の自動停止機能が追加された。)
・サイドカウルの防風性能が低く、雨天時に上半身は濡れなくても下半身が濡れやすい(オプションパーツでカバーできる)
・左に大きくバンクさせるとサイドスタンドが地面に干渉する
・リアサスペンションとシートが硬め
PCX(前期型:JF28)
Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.(タイホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド)が製造。生産能力170万台/年の主要生産拠点。PCX以外にもCBR150RやCBR250Rを生産している、
goo.gl/images/J5PXT5
125ccクラス国内初のアイドリングストップ機能を搭載したバイク。
以下の条件がそろった時に機能する。
2.シートスイッチ(ライダーの乗車を検出)
3.水温センサー(水温が60°以上の場合)
4.車速センサー(走行状態(10km/h)からアイドル状態(0km/h)になった時)
この状態で3秒以上経過するとアイドリングがストップする。 同時にインジゲーターが点滅する。また、ヘッドライトの光量は減り、消費電力を抑えてくれる。

goo.gl/images/zB6bVo
PCXにはDioシリーズなどと同様に「コンビブレーキ」を搭載している。コンビブレーキの制動力は、旧来の125ccスクーターよりも安全性が高い。しかし、PCXの車重が同クラスのスクーターよりも約10%以上も重いため、必須だった装備とも言える。
前後ホイールは世界各国の道路事情を考慮した上で最も適切と判断された14インチサイズが装備されている。ハンドルはスポーツ車と同様の22.2㎜のパイプハンドルを採用しているため剛性が高く振動に強い。
キーシリンダーはセキュリティ対策のためシャッター式になっており、燃料タンクとシートはスイッチによる操作となる。シート下には容量25Lのメットインスペースがあり、1.5L分のグローブボックスも用意されている。
エンジンは、124cc水冷SOHC(シングルオーバーヘッドカム)4ストローク単気筒エンジンを搭載。アイドリングストップの再始動時の消費電力の削減や静粛性の確保のため、125ccクラスのスクーターでは初となる、スターターモーターと交流発電機が一体化された「ACGスターター」を採用した。そのため、旧来型のようなセルモーターがエンジンに付いていない。
冷却機能では、旧来は強制空冷式だったものが、PCXは水冷式になるため、定期的なクーラント交換が必要になる。 また、環境性能の一環として、空燃比フィードバック制御・モノリス型三元触媒・ブローバイガス還元装置を装備し、厳しい排気ガス規制の基準をクリアしている。
PCX125は、安価であることとグローバルに展開する量産モデルであることから、環境に配慮した電子デバイスのみで構成されている。
| MODE | ABS | IS | TC | ES | AS | IMU | BT | CC |
| ✖ | ✖ | 〇 | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ |
・2010年のグッドデザイン賞を受賞している。
・フロントの半分以上を占める大型のデュアルハロゲンヘッドライトが同クラスのオートバイには無い存在感を出している。
・ウインカーはヘッドライトと一体型になっているため、転倒時にウインカーの破損の心配が無い。
・流動的でキレのあるカウルは、同クラスの丸みを帯びたものよりも先進的なイメージを与えている。
・また、PCXの名にちなんでJF28型のヘッドライトの形状がXになっている。
※2010年時点で人気のあるボディーカラーの割合
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2010年3月30日:発売(同月の16日に発表)
2010年3月30日、PCXが以下のカラーラインナップで発売された。
goo.gl/images/PW6BvY /
goo.gl/images/DsKLMU /
goo.gl/images/a56cjr
左から、
パールヒマラヤズホワイト
アステロイドブラックメタリック
キャンディーロージーレッド
2012年5月11日:マイナーチェンジ(同年4月20日発表)
goo.gl/images/K3ffvt / goo.gl/images/Z7EWpV
2012年モデルには、「eSPエンジン」といわれる次世代のグローバルエンジンに仕様が変更された。主に、オフセットシリンダーの採用、ローラーロッカーアームの採用ならびにニードルローラーベアリングを使用し、徹底的な低フリクション化を実施。また、発電制御の知能化など、さらに省燃費性能を向上させた。
※「eSP」はenhanced(強化された、価値を高める) Smart(洗練された、精密で高感度な) Power(動力、エンジン)の略。
また、その他にも以下の変更があった。
・燃料タンク容量が6.1L→5.9Lに減少
・車重が126kg→128kgに増加
・燃料タンクリッド開口方向を変更
そして、以下のオプションパーツも追加された。
・ロングタイプウインドシールド
また、ボディーカラーの変更も行われた。
goo.gl/images/TNMeRi
廃止:キャンディーロージーレッド
新設:キャンディーライトニングブルー
2012年12月14日:スペシャルエディションの発売(同年11月29日発表)
2012年12月14日、総計4,000台限定の特別カラーモデルPCX Special Editionを追加で発売した。
goo.gl/images/SDHSb1 /
goo.gl/images/S2vrFt
左から、
パールヒマラヤズホワイトxトリコロールストライプ:1,800台限定
マットガンパウダーブラックメタリックxゴールドストライプ:2,200台限定
PCX (後期型:JF56型)
Honda Vietnam Co., Ltd.(ホンダベトナム)で製造されている。生産能力は100万台/年の巨大生産工場になり、PCX以外にもLeadなどが生産されている。
後期型になると、タイ独特のシャープでアグレッシブなデザインが加味されたスタイリングに変更される。リアシートのタンデムバーはほぼ直線形状になり、小型のバックレストは撤廃された。ヘッドライトは前期型の「X」の形状から「V」型に変更され、アンダーカバーは丸みを帯びた形状から直角を帯びたスポーティなスタイルになっている。
2.ハザードランプを標準装備化
3.燃料タンク容量を5.9L→8.0Lに増加
4.シート開閉時に途中の位置で固定できるストッパー機構を採用
5.グローブBOX内にアクセサリーソケットを装備
6.メーターに時計・平均燃費計を装備
7.一定電圧下でのアイドリングストップ機能の自動停止機能の追加
8.リアキャリアの取付に必要な加工があらかじめ施されている。
エンジンセッティングおよび加速の適正化
遍歴
2014年4月24日:後期型の発売(同月11日発表)
honda.co.jp/PCX/
左から、
ポセイドンブラックメタリック
パールジャスミンホワイト
キャンディーノーブルレッド
低燃費タイヤの採用
1.タイヤは低燃費タイヤを採用し、燃費が向上している。
2.シートをバックレスト一体型に変更。
2015年5月22日:ボディーカラーの追加(同月18日発表)
honda.co.jp/PCX/
マットテクノシルバーメタリック
2016年2月26日:ボディーカラーの変更(同月19日発表)
honda.co.jp/PCX/
廃止:キャンディーノーブルレッド
新設:パールダークアッシュブルー
2016年7月31日:スペシャルエディションの発売
PCX Special Edition・PCX150 Special Editionを同年7月31日まで受注期間限定で追加発売した。
以下の部分に赤色がコーディネートされている。
・ボディーカバー
・グラブレール
・シートステッチ
・リヤサスペンションスプリング
・ボディーカバー側面の立体エンブレム
www.honda.co.jp/PCX/ / www.honda.co.jp/PCX/
左から、
ポセイドンブラックメタリック
パールジャスミンホワイト
,
2017年2月10日:ボディーカラーの追加(同月1日発表)
2017年2月1日発表、同月10日発売でカラーバリエーションを変更した。
左から、
クリッパーイエロー
キャンディーロージーレッド(ツートーン)
ポセイドンブラックメタリック(ツートーン)
カスタム事例
ファッションとしてのPCX
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フロントカウルとリアサスペンションに変更を加え、パニアケースを搭載したもの
ルーフを搭載したもの
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ルーフを搭載して3輪仕様にしたもの
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レース車両のもの
ヘッドライト
goo.gl/images/rQQ7Dj /
goo.gl/images/SZQ1kQ /
atv001.blog60.fc2.com/blog-date-201311.html
PCX125の特徴として、上位クラスの250ccビッグスクーターと同形状のデザインのため、他の125ccスクーターよりもヘッドライトのカスタムがよくされる。
ハンドル
goo.gl/images/JTPfSK / minkara.carview.co.jp/userid/1619510/car/1203569/2067815/note.aspx / goo.gl/images/sJ94SG
左から、ノーマル、セパレートに近いバーハンドル、セパレートハンドルとなっている。PCXではハンドルを絞り過ぎると、切れ角の影響から旋回性と操舵性が悪化して転倒しやすくなるデメリットがある。
シート
goo.gl/images/sJQWAo /
goo.gl/images/T8UneL /
goo.gl/images/BzuybL
社外品のシートに変更することで、足つきや乗り心地を左右するシート高を変える事ができる。図のように、バックレストと一体型になったシートも存在する。



