バイクを買取してもらうとき、どんな風に査定しているか気なります。ただ見ただけで「はい、〇〇円です。」と言われても、何を基準に買取額を決めているのかが分からないので納得いきませんよね?
そこで、「査定表」というものをひとつ頭に入れておきましょう。実は、買取業者が買取したバイクは、もう一度、別の業者に査定されています。そこで一台一台に評価点が付けられていきます。
全国のバイクショップはその評価点に信頼をおいていて、そこでバイクを仕入れて皆様のお手元に届くわけです。評価点が高いほど値段が高くなります。
つまり、買取業者は「このバイクは何点になるだろうか」というのを見ているんですね。
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■ライター紹介
バイク買取の査定表は業者オークションが基準
バイクの買取業者が「出張査定」といってバイクを見に来て査定しますが、一体どういう内容で査定しているのかが気になりますよね?他のサイトでは詳しい内容を書いていなかったり、相場だけ見せられても内容が分からなければ納得いきません。
これからお伝えする査定表は、バイク王やバイクランドなど大手買取業者が参考にしている、業者オークションの評価基準書を解説していきます。それぞれの買取業者が明確な査定基準を持たない理由はここにあります。独自で査定表を用意しても、結局は買取したバイクをJBAやBDSがもう一度査定(検査・評価)して、全国の販売店に売却するからです。
なので独自に用意する必要がないのが現実です。しかし、そのJBAやBDSの査定基準を少しでも理解する事で、買取業者がどのように査定するかを把握することができます。
査定表の評価は「10段階」に分けられている
以下の一覧表は、査定表の全体的な評価の内容を表しています。例えば自分のバイクが、普段目にするバイクの状態や程度と同じだと感じているなら、「評価6」の「一般的な中古車」に該当するでしょう。評価6なら「普通のバイクの状態」として評価されるため、買取業者は一般的な査定額を提示してきます。
また、「評価3」の「粗悪車」に当てはまるバイクなら、相当なメンテナンスや修繕が必要と判断されるため、査定額も下がってしまうでしょう。
しかし、「評価8」の「上物中古車」などは、目にすれば誰もが「綺麗で状態の良いバイク」と思うものです。これは買取業者が提示している「上限買取額」に近い査定額が出るものと判断して良いでしょう。
以下の表は大まかな査定表の一覧です。
ランク | 評価 | 状態 | 内容 |
S | 10 | 無傷の現行・型落ちモデル・新車 | 納車整備済み・完検切れ・登録済みを含む |
A | 9 | 極上物 | 加修する必要がないもの |
8 | 上物中古車 | 加修する必要がほとんどないもの | 7 | 8に近い中古車 | 多少の加修により8が見込めるもの | 6 | 一般的な中古車 | 加修する必要が少ないもの 全塗装・排気量変更公認を含む |
B | 5 | 6に近い中古車 | 多少の加修により6が見込めるもの |
C | 4 | 中古車 | ある程度の加修を要するもの | 3 | 粗悪車 | 大幅な加修を要するもの |
D | 2 | 廃棄車 | 商品化が困難なもの |
E | 1 | 書類無し 部品取り 事故車 排気量非公認 メインフレーム加工 |
ちなみにバイク王は年間で12万台の買取を行っていますが、そのうちの85%はJBAやBDSなどの業者オークションに出品されています。残りの15%の買取された状態が限りなく良いバイクは、バイク王の店舗で販売されています。
なるべく安く買取しようとするのが買取業者ですが、査定基準はしっかりと守っています。その理由に、業者オークションの基準から外れて正確な査定ができないために利益を上げる事も難しくなるからです。
査定内容の詳細について
以下の査定表は、さらに査定内容を詳細にした一覧表です。 どのようにバイクをみて判断しているかを解説していきます。
しかし、いきなり理解するのは初めての方は困難だと思います。 バイク乗りの方のスキルに合わせて、できるだけ分かりやすく解説したいため、全く分からない方については太文字を追ってみて頂ければと思います。
一覧表の見方
縦列に評価が10段階、横列に外観、エンジン、フレーム、足回りの項目になっています。その中から自分のバイクの状態に近いものがあれば、その評価に近いものだと判断して良いでしょう。
ランク | 評価 | 外観 | エンジン | フレーム | 足回り |
S | 10 | 無傷の現行・型落ちモデル 新車・納車整備済み・完検切れ・登録済みを含む | |||
A | |||||
9 | 加修する必要がないバイク | ||||
8 | 加修する必要がほとんどないバイク | ||||
7 | 以下の2項目以上に問題がなく、多少の加修で済む場合は7 | ||||
6 | 以下の状態なら加修する必要が少ない | ||||
・小程度のダメージ ・小程度のサビや色褪せ ・タンク内サビ小 |
・異音がほとんどない ・オイル滲み程度 ・セル音 ・バッテリー✖ ・ラジエターコア凹み小 |
・シートレールふれ、曲がり小 ・ストッパー凹み小 ・センタースタンド欠品 ・フレーム傷、サビ、色褪せ小 ・125cc以下フレーム交換車 |
・Fフォーク&Rサスインナーサビ、メッキ浮き、メッキ剥げ小 ・スクーター、スポークホイルのホイルふれ、めくれ小 ・ダストシールひび ※1・ブレーキ消耗品交換要す |
||
B | 5 |
・全体的に小、中程度のダメージ ・全体的に小、中程度のサビや色褪せ ・タンク内サビ中 ・ダメージはあるが、年式、距離相応 ・ペイント車両 |
・年式、距離相応のエンジン音 ※2・吹け上がり、アイドリング不調 ※3・オイル滲み、漏れ小 ・インマニ✖ ・片肺気味 ・キャブOH要す ・駆動系音有 ・クラッチ音有 ・排気漏れ ・フィン欠け小 ・ラジエター凹み、曲がり中 |
・シートレールカット、ステー類カット、加工 ・シートレールふれ、曲がり中 ・ストッパー修正良好 ・ストッパー凹み中 ・ダウンチューブ削れ ・ダウンチューブ凹み小 ・フレーム削れ小 ・フレームしわ小 ・フレーム塗り良好 ・125cc以上フレーム交換車 |
・Fフォーク&Rサスインナーサビ、メッキうき、メッキ剥げ小 ・Fフォーク&Rサス摺動部サビ、メッキうき、メッキ剥げ小 ・Fフォークオイル漏れ ・Fフォークシール✖ ※4・Rサスオイル漏れ ・キャストホイルのふれ、めくれ小 ・スクーター、スポークホイルのホイルふれ、めくれ中 ・ステムのがたつき小、中 ・ステムベアリングOH要 ・スプロケット✖ ・チェーンサビ大 ・ブレーキひきずり |
C | |||||
4 | ※5以下2項目以上に問題がなく、多少の加修で済む場合は4点 | ||||
3 |
・全体的に中・大程度のダメージ感 ・全体的に中・大程度のサビや色褪せ ※6・タンク、カウル、カバー類に大きな傷ではなく色艶は無いが破損などが少ない(塗装すれば良くなるもの) ・タンク内のサビ大 ・外装パーツ欠品 |
※7・明らかな異音 ・アイドリング、吹け上がり不良 ※8・白煙止まらない ・オイル漏れ ・排気漏れ、排気不良 ・クラッチ滑り、固着 ・クランク異音 ・セル滑り ・ギア不良 ・ラジエターフィン欠け ・ラジエター不良 ・ラジエターヘコミ、曲がり大 |
・キャスター立ち小 ・シートレール振れ小、曲がり大 ・ストッパー修正 ※9・ストッパー凹み大 ・ダウンチューブ凹み大 ・ネック部しわ小 ・フレーム傷、サビ、色褪せ大 ・フレーム削れ中 ・フレーム修正 ・フレームしわ中 ・フレーム塗り不良 ・フレーム曲がり小 |
・Fフォーク&Rサス曲がり小 ・Fフォーク&Rサスインナーサビ、メッキうき、メッキ剥げ大 ・Fフォーク&Rサス摺動部サビ、メッキうき、メッキ剥げ中 ・Fフォークボトムケース凹み、削れ ・Rサス抜け ・キャストホイルのふれ中、めくれ中 ・スイングアーム凹み大、歪曲小 ・ステムベアリング✖ ・ステム曲がり小 ・スポークホイール曲がり✖ ・ブレーキ固着OH要す、ぬけ ・ローターふれ |
|
D | 2 |
・全体的に大程度のダメージ ・全体的に大程度のサビや色褪せ ・全体的にパーツ欠品 ・多数のパーツ交換が必要 ・そのまま商品化できない ※10・外観、車両共に劣化が激しい ・欠品多数だが車種特定できる |
・明らかな故障音 ・焼き付き ・走行不能 ・クランクケース割れ ・フィン欠け大 ・ミッション✖ ・メインハーネス✖ ・主要パーツ要交換 |
・ストッパー✖ ・ストッパー欠品 ・ストッパー修正不良 ・ハンドルロックストッパー✖ ・ハンドルロックストッパー欠品 ・フレーム加工(カット・溶接・穴あけ) ・フレーム削れ大 ・フレームしわ大 ・フレーム腐食大 ・フレーム曲がり、要修正、修正不良 |
・Fフォーク&Rサス曲がり中 ・Fフォーク&Rサス摺動部サビ、メッキうき、メッキ剥げ大 ・Fフォーク固着 ・スイングアーム✖ ・ステム曲がり中 ・ホイール✖ |
E | 1 |
・使用できるパーツ無し ・パーツ欠品多数 |
・使用できるパーツ無し ・パーツ欠品多数 |
・使用できるパーツ無し ・パーツ欠品多数 |
・使用できるパーツ無し ・パーツ欠品多数 ・Fフォーク&Rサス✖ ・ステム曲がり大 |
一覧表(査定表)の解説
※1|ブレーキ消耗品交換要す
「ブレーキパッドの交換が必要」という事。ブレーキパッドの交換には平均で1時間と5000円ほどの費用がかかるため、状態の良いバイクでも、マイナスの要因になると考えられる。
※2|吹け上がり、アイドリング不調
吹け上がりとは、バイクを停止した状態でアクセル開けた時のレスポンス(反応や鋭さ)を計測するもの。アイドリング不調とは、バイクがニュートラル状態のときの調子を見る。 どのようなバイクでも始動したての時は調子は整わないため、査定前にいくらか走行して安定させておくのも一つのコツ。
※3|オイル滲み、漏れ小
「オイル滲み」とは一般的に「漏れてはいないが、触るオイルが指に付く程度の事。「漏れ」には3段階あり、「明らかに漏れていて地面に溜まる状態」と「オイルの消費が激しいほど漏れる状態」と「水滴程度に漏れがとどまる状態」の3つがある。オイル漏れを誤魔化すことは難しく、査定時にアクセルを大きく開けて確認するのは、エンジンを回せば圧力のかかったオイルが隙間から滲み出るからである。
※4|Rサスオイル漏れ
リアサスペンションの事で、洗車しにくい部品の一部。Rサスの「漏れ」はオイルが漏れている意味ではなく、サスペンションとして性能が低下し、オイルが滲み出ている状態の事を言う。
※5|以下2項目以上に問題がなく、多少の加修で済む場合は評価5
2項目とは、外観、エンジン、フレーム、足回りのいずれかの項目に2つに問題が無い状態の事を意味する。クリアすれば評価5になる可能性が高い。
※6||タンク、カウル、カバー類に大きな傷ではなく色艶は無いが破損などが少ない(塗装すれば良くなるもの)
つまり、破損が無ければ塗装して元に戻せるので価値はあると判断されるという事です。見た目が悪くて費用をかけたくないが、高く売りたいと思って自家塗装すると値段が付かない理由がわかる。
※7|明らかな異音
エンジン音の事。エンジンの異音には3種類の表現があり、状態が悪い順に「ガタガタ」、「ゴロゴロ」、「カチカチ」がある。「ゴロゴロ」はエンジン内部のどこかの部品に異常があり、正常に走行することができない。「ゴロゴロ」はガタガタの前兆を意味しており、修理するのにも多大な労力がかかる。ガタガタとゴロゴロはエンジンオイルの管理が悪かったり、激しい走行を繰り返すと発生しやすい。 「カチカチ」は走行距離を重ねると発生する音で、主に「タペット」という部品が摩耗している時に発生する。
※8|白煙止まらない
マフラーから排気される煙の事を「白煙」といい、冬場の白い煙は水蒸気によるもので一時的に発生するため、エンジンに異常はないと判断されるが、エンジン内部の部品の摩耗が進むとオイルと共にエンジンが爆発するようになり「白煙」が発生する。このような場合夏場の気温が高くても白煙は目視する事ができるため、「エンジン内部に何らかの異常がある」と判断される。
※9|ストッパー凹み大
ストッパーとはハンドルロックの部品の一部の事。盗難にあった車両だったり、バイクに何らかの強い衝撃が加わると、先ずストッパーが変形したり破損したりする。査定士が確認する理由として「事故を起こしていないか」「本当に転倒していないか」を見極めるためにストッパーを確認する。
※10|外観、車両共に劣化が激しい
誰がみても一目瞭然でバイクの状態が良くない事を意味する。誰もが認めるほどの状態だと売却も難しいために査定することも諦められる事が多い。このような場合は部品取りとして再利用するため、部品単位で査定する買取業者も存在する。
補足2:買取業者と交渉する必要がある理由
買取業者は一日に何件ものバイクの買取を行っています。全て一つずつ丁寧に査定する事が難しかったり、経験の多い査定士なら短時間で査定が終わったりします。査定額に納得いかなかったり、対応に不満がある場合は遠慮なく価格交渉しましょう。
まとめ
査定表をご覧になってみてどうでしょうか。かなり細かい内容でバイクを査定しているのが分かります。しかしこれは買取業者のものではなく「買取業者が参考にしている査定表」です。
「バイクの査定表はない」と言われていますが、全国の買取業者は、業者オークションの検査基準を元にして査定しているんですね。その理由は、結局は業者オークションを運営しているJBAやBDSが独自に検査して評価し、全国の販売店に買ってもらっているからです。
査定表の全てを理解するのは難しいですが、少しでも知識があれば出張査定の時に損したり、査定士の嘘に騙される事は少なくなるでしょう。
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バイクを売却しようと考えている人の中には、「一括査定はハードルが高い」「大手の買取会社だけに査定してもらいたい」といった人も少なからず存在します。バイクを売却する方法は決して「一括査定」だけではありません。「一括査定」以外のバイクの売却方法を知った上で、あなたにあった売却方法を選択するようにしましょう。
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丁寧な接客でした。 訪問査定時間は40分程でした。査定額はバイクのニーズが減っているので、シビアな査定額となりましたが誠実な接客でしたので、売却を決めました。
査定してくれた方も親切で、ちょうど近くで買い取り査定があったらしく すぐに来てくださいました。自分自身車両状態があまり良い状態ではなかったのですが、 それでも納得のいく金額を提示してくれたので、かなり満足です。ありがとうございました
査定金額は希望に満たなかったが、担当者の対応がよかったこと、また比較対象業者が来月まで来れないということもあり、誠意が見られたバイク王に決めた。
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バイクランドは、バイク王に次いで2番目の買取実績を誇る全国展開のバイク買取会社です。 バイクランド最大の強みは、原付から大型まですべてのバイクで「現金買取」が可能なので、その場でバイクと引き換えにお金をもらうことができます。 (バイク王は3万円以上での買取はすべて振込対応となります)
雨にも関わらず、他社に先んじて申し込み当日中に訪問査定して頂き、売却額もこちらの想定以上でしたので、こちらで売却させて頂きました。査定内容について詳細に説明して頂き、大変満足です。
初めてだったので、不安だったのですが、査定相談のお電話を頂いて、来ていただいて、査定していただいて、最初は満足行く金額ではなかったのですが、とてもありがたい対応をしていただき少し金額をあげてもらえたので、凄く感謝しています。本当にありがとうございました。
バイクの事など和気藹々と談笑しながら、査定を進める事が出来ました。 買取額も相場より高く、当初想定していた金額より遥かに高い金額を提示していただき、さらに査定員の方も好印象だったので売却を決めました。