バイクも機械である以上、どれだけ大事に乗っていても日々のメンテナンスが必要ですし、万が一壊れてしまえば修理も必要となります。もし、愛車が突然動かなくなったり、事故で壊れたりしたときは、バイクを修理に出すことになりますが、修理内容によっては、かなり費用がかかる場合もあります。
ここでは、故障を未然に防ぐためのメンテナンスや、壊れてしまった場合の費用についてご紹介しましょう。
バイクの修理やメンテナンスはどこでする?
バイクの修理やメンテナンスをする場合は、およそ4つの方法があります。それぞれ、手間がかかったり、金銭的な負担があったりしますので、自分にとって最適な方法を選んでください。
自分でメンテナンスをする
まず、一番安く上がる方法が、自分でメンテナンスを行うことです。メンテナンスはともかく、修理と聞くと大掛かりなものを思い浮かべるかもしれません。しかし、電球など壊れた部品を交換することも修理のひとつですし、細かい傷をコンパウンドで磨いて消すのも修理といえるでしょう。もちろん、素人では大掛かりな修理はできませんが、チェーンやタイヤ、電飾系など、メンテナンスを続けているうちに、できることが増えていくかもしれません。
ディーラーに依頼する
バイクを購入したディーラーへメンテナンスを依頼します。販売店であれば取扱製品についての知識も豊富ですし、交換用パーツなどの在庫も期待できます。もちろん、交換するパーツは純正パーツなので、性能面でも安心です。ただし、費用はそれなりにかかる可能性があります。
修理の専門業者に依頼する
タンクなどのへこみや穴あきなど、塗装や板金修理が必要な場合は、修理の専門業者に依頼するといいでしょう。もちろん、ほかの修理項目についても、専門的な知識のあるスタッフが担当してくれますので、安心して依頼できます。
バイク用品店に依頼する
メンテナンスであれば、バイク用品店に依頼するという方法があります。チェーンやバッテリーの交換のほか、取扱商品の組込みなど、幅広く受け付けてくれます。また、規模にもよりますが、修理を受け付けてくれるバイク用品店もあります。修理できる内容は専門業者よりも少ないものの、業者に依頼するよりも安く仕上がる可能性があります。
故障で修理にならないために、日頃しておくべきバイクのメンテナンス
バイクを故障させないためには、日頃のメンテナンスが重要です。場合によっては、メンテナンスを怠ったばかりに走行中に故障が発生し、大事故につながる可能性もあります。 ここでは、自分でできるパーツごとのメンテナンス方法をご紹介します。
チェーン
チェーンは、動力をタイヤに伝達する大切なパーツです。しかし、カウルに守られていても、雨天の走行で泥がついてしまったり、放置し続けてサビが浮いたりしてしまうこともあります。最悪の場合、錆びたチェーンが走行中に切れてしまうかもしれません。 チェーンのメンテナンスは、通常であればシリコンオイルで磨けば大丈夫です。もしも、雨天走行で泥などがついてしまった場合は、チェーンクリーナーや専用のブラシなどを使って掃除すると効果的です。面倒な作業ではありますが、技術力がなくてもできる作業ですし、愛車を大事に乗り続けるためにもぜひ行いたいところです。
エンジンオイル
オイル交換も、大事なメンテナンスのひとつです。特に良いオイルを使うとエンジン性能が上がる効果も期待できますので、メンテナンスとしての役割はもちろんのこと、簡単にできるチューンナップとしても楽しめるでしょう。 オイル交換の目安は半年か、走行距離3,000~4,000kmといわれています。オイルだけでなく、オイルフィルターの交換も必要です。こちらは、オイル交換2回につき1回で十分でしょう。 オイル交換はたいへんそうなイメージがありますが、道具さえあれば簡単にできます。バイクに乗り続ける限りオイル交換は必要ですから、早めにオイル交換ができる体制を作れば、工賃もいらなくなりますし、お金がかからなくなる分、良いオイルを入れることもできます。
タイヤ
タイヤも、絶対におろそかにしてはいけないアイテムです。すり減ったタイヤに命を預けることはできませんので、まずは「タイヤの溝」の有無は必ずチェックしておきたい内容です。 また、「タイヤの溝が減るほどあまり乗らない」という人も、メンテナンスをしなくていいわけではありません。例えば、「空気圧のチェック」です。空気圧が低いと、タイヤ性能にも影響してしまいます。空気はバイクに乗らなくても自然と抜けていきますので、必ず確認しておきましょう。空気圧は「エアゲージ」があれば測れます。高級な物でなければ、2,000円前後で購入可能です。
ボディ
ボディ全体も、メンテナンスしておきたいところです。例えば、ツーリングで砂埃のある場所を走行したり雨天走行をしたりした場合、洗車しておきたいところです。洗車は、キーシリンダーやマフラーの排気口、バッテリー周りなど、機械系の部分に水がかからないようにし、バイク専用シャンプーなどで洗いましょう。あとは、洗剤を落として、「セーム革(鹿や山羊の皮を植物油でなめした物)」などで水滴が残らないようにきれいに拭き取れば完了です。 また、ボルトやナットなどのサビ落としも重要です。サビ取り剤や真鍮ブラシなどで磨きましょう。サビを落とすことができたら、仕上げに防錆剤を塗って完了です。
そのほか、バッテリーの交換も、大事なメンテナンス項目のひとつです。バッテリー上がりを起こして使えなくなるまえに、2年を目安に交換しましょう。愛車をこまめにメンテナンスすれば、故障や事故の確率を下げることにもなります。可能な範囲で、ぜひ挑戦してみましょう。
バイクの修理が必要なケースと予算
きちんとメンテナンスをしていても、事故や経年劣化などで壊れることがあります。バイクが壊れた場合は、前記した修理業者などに依頼します。 パンク修理など、明らかに問題の場所がわかればいいのですが、電気系のトラブルなどではそうもいきません。故障場所がわからない場合は、故障場所の診断→見積もり依頼→発注→修理という流れになります。見積金額を見て、修理をキャンセルすることもできますが、故障場所の診断などの料金はかかります。いずれにせよ、修理代が判明したら、お金をかけて修理するのか、あきらめて買い替えるのかなどを検討するべきでしょう。
以下に、修理が必要なおもなケースと、修理費用の目安について記載しました。あくまで目安ですから、業者によって差がありますし、カウルを外すなどの作業が発生する車種では、追加の工賃が発生します。修理前に、いくらかかるかを必ず確認してから依頼しましょう。
パンク
タイヤがパンクしてしまえば、パンクを修理するかタイヤを交換するしかありません。タイヤの交換はバイクの排気量にもよりますが、1本で2,000~5,000円ほどの工賃です。パンク修理は、2,000円前後の工賃でできるところもあります。
ブレーキホース
ブレーキホースがトラブルを起こした場合、交換が必要になります。基本的な交換であれば5,000円ほどの工賃となりますが、カウルを外すことが必要になる車種の場合は、別途費用がかかります。
プラグ
プラグのトラブルも、交換修理が必要なケースがあります。基本的な工賃としては1本2,000円以下ですが、カウルを外す場合、極端にプラグの位置が悪いと追加料金が発生することがあります。
ランプ交換
ヘッドライトやウィンカー、テールランプなどが切れた場合も、交換が必要になります。工賃は場所によって異なりますが、1,000~3,000円くらいです。こちらも、カウルを外すことが必要になる車種の場合は、別途費用がかかる場合があります。
修理だけでなく売却も視野に入れて検討しよう
バイクの軽いトラブルなら、普通に修理して乗り続けるのが無難です。もちろん、事故などが原因でタンクに穴が開いたり、エンジンに重大なダメージを負っていたりしたときは、修理費用は高くなります。そうであれば、いっそのこと買取業者に買い取ってもらい、かかる予定の修理代と合わせて、新車購入の費用にあてるという方法もあるでしょう。
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