【ヤマハ ドラッグスター】生産終了によるドラッグスターの買取相場の変化

ドラッグスターは、平成28年度の排ガス規制等によって2017年8月をもって生産終了となりました。

2017年9月1日からは「EURO４（2016年度版）」の排ガス規制をクリアしていないバイクは生産してはいけない事になり、ドラッグスターは生産が終了してしまったのです。

なぜ生産終了になったのかは以下で詳しくご紹介致します。

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排ガス規制のおかげでドラッグスターの価値は上昇中？

ドメスティックアメリカン代表であるドラッグスターの生産終了を惜しむファンの声は多く、バイク業界ではこぞってドラッグスターを求めている動きがみられます。参考にしたいのは以下のグラフ。ヤフオク！の落札相場とバイク比較.comの買取相場を比較したものをご覧ください。

ドラッグスターの相場を独自調査していたところ、過去の売却履歴まで追ってみていくと結果は表のとおり、徐々に相場が上がっている事がわかりました。ドラッグスターの価値は確かに上がっていることが分かります。

ドラッグスターの生産終了についてのニュース

以下では、ドラッグスターが生産終了になった原因についてご紹介していきまます。

ドラッグスター生産終了の原因：排ガス規制（EURO4）の影響

国産アメリカンクルーザーブームを長らく牽引してきた名車ドラッグスターですが、なぜ生産終了という事態になってしまったのでしょうか。

それは2016年10月に施行された排ガス規制、EURO4のせいにほかなりません。

従来の規制からして大幅に、CO（一酸化炭素）、HC（炭化水素）、窒素酸化物（NOx）といった成分を削減しないといけなくなったのです。

そしてドラッグスターのアメリカンクルーザーらしい空冷Vツインエンジンは、ヤマハの環境に配慮した企業努力によって、平成19年の国内排ガス規制には適合できていたのですが、今回の厳しすぎるEURO4の規制には適合することができませんでした。

そんな事情から、ドラッグスターを含むすべての規制不適応モデルは2017年9月1日から生産できなくなったのです。

ドラッグスターは今後復活できるのか？

現在30代半ば以上のバイク乗りであれば、名車ドラッグスターを筆頭に、ホンダスティードやカワサキバルカン、スズキイントルーダーなどをカスタムしてアメカジファッションでワイルドに乗りこなす国産アメリカンクルーザーブームがまた復活してほしいと思うことでしょう。

しかし今回の排ガス規制、EURO4により400㏄クラスのアメリカンバイクは全て生産終了となってしまいました。

ヤマハは同じく生産終了となったSR400、セロー、トリッカーに関しては「後継モデルの開発に取り組んでいる」と発表していますが、ドラッグスターの復活に関しては無言のままです。

かつて一世を風靡し、ストリートを賑わした国産アメリカンクルーザーブームは、ひと昔前のものとなってしまったのかもしれません。

ドラッグスターを高く売るなら価値が上がっている今がベスト

ヤマハドラッグスターの現在の価値（2018年1月末）は以下のように高騰しています。 本格的なバイクシーズンに突中する3月までは高水準のままだと予想されます。 乗り換えや売却をご検討中なのであれば、今が良いタイミングですよ。

ドラッグスター400

ドラッグスター250

最も「バイクらしさ」が残るバイクとしてドラッグスターが大きな注目を浴びている事を忘れてはいけません。苦くも排ガス規制によって生産終了を余儀なくされてしまったドラッグスターですが、これをきっかけに、ドラッグスターの価値が見直されているからです。

そのため、「ドラッグスターは良かった」と多くの人に認知されている今が、最も高く売るための良い時期なのです。実際の価値は予想したり調べるよりも、複数の買取業者に見てもらうほうが正確です。愛車の価値を一度確かめてみてはいかがでしょうか。

ヤマハがドラッグスターを生産終了にしたコスト問題

2017年8月をもって生産を終了した名車ドラッグスター。

ドラッグスター250ccの燃料供給は現在もキャブレターですが、ドラッグスター400ccの燃料供給はフューエルインジェクションになっていて、平成19年の国内排ガス規制に対応した環境配慮設計になっています。

ならばせめてドラッグスター250ccは無理でも、ドラッグスター400㏄はEURO4をクリア可能なのではないでしょうか。

中型アメリカンクルーザーは人気がない！？

現在の人気があるバイクの主流は、スーパースポーツやフルカウルスポーツといわれるロードスポーツモデルで、特に20代の若者の購入層が多く、今後も伸びると予想されています。

そして国産バイクの中型アメリカンクルーザーは、EURO4によりほぼ絶滅、残すはホンダレブル250のみとなりました。

しかしレブル250もアメリカンクルーザーというよりはいわゆるコンパクトなボバースタイルといった外観になっています。

要は中型アメリカンクルーザーは、メーカーがEURO4に対応すべく開発費用をかけてもう一度販売したいと思うほどの人気がないということなのでしょう。

ABSの義務化が2018年10月に控えていた

全てのバイクが2018年10月にABSの標準装備が義務化されるのをご存知でしょうか。

2018年にはABS（アンチロックブレーキシステム）の義務化による車体価格の上昇が考えられるのです。以下はABSが装着されたバイクのホイールです。

出典：news.yahoo.co.jpbylinesagawakentaro20141205-00041213

ABSを装着すれば車体価格は平均して「5万円」あがると言われています。

ドラッグスターは400㏄で新車価格が78万円と、とても高級なラインの中型バイクです。

ABS標準装備はヤマハにとって、ただでさえ製造コストがかかるドラッグスターを、更に高く価格設定しなければならなくなるネックになったのではないでしょうか。

ただABSは価格があがるデメリットよりも、急ブレーキによる事故を減らす事ができるメリットのほうが大きいです。

もしドラッグスターがフルモデルチェンジすることになって、ABSがついたとしても、5万円で安全なバイクライフが実現すると受け止めて良いと思います。

まとめ

ドラッグスターは、長く続く国産アメリカンクルーザーブームを先頭で引っ張ってきた、まさに名車と呼べる中型バイクです。

アフターパーツも数多くリリースされていて、カスタムベースとしてもまだまだ人気が高いでしょう。

高性能やスポーツ性ばかりを優先する現在人気のロードスポーツモデルにはない、アメリカンバイクならではの古き良きワイルドスタイルがドラッグスターにはあふれています。

よって生産終了となってしまった今年から、ドラッグスターの価値は徐々に値上がりしていくことでしょう。

もしドラッグスターの売却を考えているならば、少し熱が冷めたあたりから相場が落ち着くかもしれませんので、まさに今が高く売却できるチャンスでしょう。

あなたのバイクの価値を知るためには？

バイクの相場は一体いくらになっているのでしょう？衝撃的な排ガス規制があってから、多くのバイクの価値が上昇傾向にあります。そのため、本当に価値が上がっているかどうかは実際に査定してみないとわかりません。一括査定をつかって愛車の価値を調べてみてはいかがでしょうか。

ドラッグスターのカスタム

ドラッグスター「ボバー」タイプ

フラットフェンダーやブロックタイヤでクラシカルにまとめたカスタム

出典：ameblo.jp/mggfactory/entry-12302881813.html

出典：www.bikebros.co.jp/vb/american/afeat/tandf2014/

ボバーは最近流行っているカスタムです。

ドラッグスターのボバーカスタムはヤマハ純正フレームの美しさを引き立たせる人気のカスタムです。

フラットフェンダーやスポーツスタータンクで車体全体をコンパクトにまとめて、ハンドル高をおさえクラシカルレーサー風に仕上げます。

ドラッグスター「スプリンガー」タイプ

スプリンガーフォークでワイルドに仕上げるカスタム

出典：bs-wako.blog.so-net.ne.jp/archive/201205-1

出典：samuraibike.blog65.fc2.com/blog-entry-1198.html

ビンテージハーレーのカスタムで人気のフロントフォーク、スプリンガーを使用したカスタムです。

ビンテージバイクの雰囲気が高まり、ロングフォークが持つワイルドさが、まるで70年代のアメリカンチョッパーを彷彿させるスタイルとなります。

ドラッグスター「ニュースクール」タイプ

出典：www.e-pub.jp/motorcycle/7817

出典：www.e-pub.jp/motorcycle/3690

ニュースクールは流線形の外観にハイテクパーツを使用した流行のスタイルです。

ストレッチタンクやショートフェンダー、ドラッグバー、ドラッグパイプなどでアメリカンドラッグレースを彷彿させるマッチョなスタイルへと仕上げます。

ドラッグスターのスペック

以下では、ドラッグスター400cc最終型の基本的なスペックについてご紹介いたします。

ドラッグスター400は国内400㏄クラス唯一の空冷Vツインエンジンを搭載しているので独特の鼓動感が楽しめます。

低中速域のパワー特性とトルク感で、力強い加速とクルージングでのゆとりを両方感じられます。

インチバーハンドルやタンクメーター、メッキのシリンダーヘッド、シャフトドライブなど個性あふれる独特のパーツが随所にみられるのが特徴です。

ドラッグスターのカスタムやメンテナンスの基本規格

ドラッグスターのエンジンオイルは走行3000キロごとに交換しましょう。

エンジンオイル容量は3.2Lですが、交換容量は約2.6Lになります。

オイルフィルターは オイル交換２回に１回のペースで交換しましょう。

エアクリーナーフィルターは1万キロに1回交換しましょう。

プラグは5000キロに一回交換が推奨されていますが、かかりが悪くなったら交換しましょう。

ブレーキフルードは1万キロもしくは１年で交換しましょう。

ドラッグスターならではのデフオイルも1万キロごとで交換しましょう。