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【カワサキ ZRX1200 ダエグ】生産終了によるZRX1200DAEGの買取相場の変化は?

【カワサキ ZRX1200 ダエグ】生産終了によるZRX1200DAEGの買取相場の変化は?
ライター名
木倉谷 (キグラヤ)
バイク比較.com 編集長| ホンダ / NSR250R
バイク歴10年。今まで売ったバイクは10台以上。事故歴3回。バイク比較.comのコンテンツを制作している。修理が趣味で、休日はガレージから出てこない。2児の父。焦げ付いたスパークプラグが宝物。

ベーシックながら機能面やデザインの進化によって人気を獲得したZRX1200ダエグは、平成28年度の排ガス規制等によって2016年を最後に生産終了となりました。

今回はZRX1200ダエグの生産終了の原因や買取相場や中古価格の推移などを徹底解説していきます。

ちなみにネット完結でバイクが売れるカチエックスでは、生産終了して価値が高まったバイクの高額売却実績が多数あります。

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■目次

排ガス規制のおかげでZRX1200DAEGの価値は上昇中?

カワサキスピリットを正当継承する人気車種ZRX1200DAEGの生産終了を惜しむファンの声は多く、バイク業界ではこぞってZRX1200DAEGを求めている動きがみられます。参考にしたいのは以下のグラフ。ヤフオク!の落札相場とバイク比較.comの買取相場を比較したものをご覧ください。

ZRX1200DAEGの相場の推移 2018年3月 2018年4月 2018年5月
ヤフオク!の平均落札価格 ¥780,000 ¥797,000 ¥800,000
バイク比較.com買取相場 ¥800,000 ¥813,500 ¥820,000

ZRX1200DAEGの相場を独自調査していたところ、過去の売却履歴まで追ってみていくと結果は表のとおり、徐々に相場が上がっている事がわかりました。ZRX1200DAEGの価値は確かに上がっていることが分かります。

なぜZRX1200ダエグは生産終了したの?

排ガス規制(EURO4)が主な原因

規制の名称 対象 モード CO THC
EURO3(2006年~) 排気量150cc未満 UDC 2.0 0.8
排気量150cc以上 UDC+EUDC 2.0 0.3
EURO3 最高速度130km未満 WMTC 2.62 0.75
最高速度130km以上 WMTC 2.62 0.33
EURO4(2016年~) 最高速度130km未満 WMTC 1.14 0.38
最高速度130km以上 WMTC 1.14 0.17
EURO5(2020年~) 全車種 WMTC 1.0 0.1

ZRX1200は、ビッグバイクのカワサキを代表す大型ネイキッドで根強い人気があるロングセラーモデルです。

1990年代後半から2000年代にかけて、ZRXシリーズは400㏄から排気量別にラインナップされていたのでファンも多いことでしょう。

そんな歴史ある人気モデルが、なぜ生産終了という事態になってしまったのでしょうか。

それは2016年10月に施行された排ガス規制、EURO4のせいにほかなりません。

従来の規制からして大幅に、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、窒素酸化物(NOx)といった成分を削減する必要があったからです。

ZRX1200は2010年、前回の排ガス規制のときにフューエルインジェクションを搭載したニューモデルZRX1200 DAEGとして生き残り、いったんは生産を続けることが出来ていました。

この変更のおかげでしばらくはZRX1200の生産は続くものだとファンは安心したことでしょう。

ところがそんなカワサキの企業努力もむなしく、ZRX1200は今回の厳しすぎるEURO4の規制には適合することができませんでした。

そんな事情から、ZRX1200は2017年から生産できなくなってしまったのです。

ZRX1200の復活はいつ?再生産の予定は?

ZRX1200 DAEGは、カワサキ代表ローソンレプリカZ1000Rのテイストを盛り込んだカラーリングとグラフィックを採用することで、ラストを飾るのに相応しい特別感を出したと発表されています。

長く続くZRX1200が長い歴史に幕を引くのは心惜しいですが、これら新型車への注力具合、フルカウルスピード主義への路線変更などを踏まえるとZRX1200ダエグは永久に生産終了となるのではと思われます。

ビッグバイクのカワサキを代表する名車が消えていくのは寂しい限りですが、やはり世の流れには逆らえないということでしょう。

ZRX1200を高く売るなら価値が上がっている今がベスト

カワサキZRX1200DAEGの現在の価値(2018年1月末)は以下のように高騰しています。 本格的なバイクシーズンに突中する3月までは高水準のままだと予想されます。 乗り換えや売却をご検討中なのであれば、今が良いタイミングですよ。

メーカー希望小売価格 販売店の中古平均価格 ヤフオク上位落札価格 バイク買取での最高額
1,172,880円 1,089,000円 997,000円 983,892円

最も「バイクらしさ」が残るバイクとしてZRX1200が大きな注目を浴びている事を忘れてはいけません。苦くも排ガス規制によって生産終了を余儀なくされてしまったZRX1200ですが、これをきっかけに、ZRX1200の価値が見直されているからです。

そのため、「昔のZRX1200は良かった」と多くの人に認知されている今が、最も高く売るための良い時期なのです。実際の価値は予想したり調べるよりも、複数の買取業者に見てもらうほうが正確です。愛車の価値を一度確かめてみてはいかがでしょうか。

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Kawasaki(川崎重工業)がZRX1200ダエグの生産を諦めた理由

カワサキが人気車種ZRX1200生産終了の決定を下した理由として、他には以下が考えられます。

● 大幅な改良が必要となりコスト高を招くため一旦リセットとなった
● 2018年10月に全てのバイクにABSの義務化が決まっているから

ZRX1200を規制対応させるためには大幅なコスト高に

ZRX1200 DAEGは新車価格120万円と、水冷4ストローク並列4気筒で随所にコダワリのパーツを搭載している割にはコストパフォーマンスが良いビッグバイクです。

しかしZRX1200を今回の規制に対応させるためには大幅な改良が必要なため、そうなれば必然的にコスト高を招いてしまうでしょう。

現在カワサキは、W800やエストレヤ、Dトラッカーなど消えていく名車がある一方で、積極的にニューモデルもどんどん投入しています。

ZRX1200に改良コストをかけて車体価格を高くして販売し往年のファンをガッカリさせるくらいなら、ZRX1200 DAEGファイナルエディションで有終の美を飾らせつつも一旦リセットしようとカワサキは考えたのではないでしょうか。

ABSの義務化が生産コストを圧迫

全てのバイクが2018年10月にABSの標準装備が義務化されるのをご存知でしょうか。

2018年にはABS(アンチロックブレーキシステム)の義務化による車体価格の上昇が考えられるのです。以下はABSが装着されたバイクのホイールです。

ABSの義務化でどうなる?バイク業界 出典:news.yahoo.co.jpbylinesagawakentaro20141205-00041213

ABSを装着すれば車体価格は平均して「5万円」あがると言われています。

前述しましたが、ZRX1200は新車価格が120万円と、そのクオリティのわりにはコストパフォーマンスの良いビッグバイクです。

ABS標準装備はカワサキにとって、手の届きやすい新車価格が人気だったZRX1200を、高めに価格設定できないのではなかったのではないでしょうか。

ただABSは価格があがるデメリットよりも、急ブレーキによる事故を減らす事ができるメリットのほうが大きいです。

もしZRX1200がフルモデルチェンジすることになって、ABSがついたとしても、5万円で安全なバイクライフが実現すると受け止めて良いと思います。

ZRX1200ダエグの価値は上がる?下がる?

フューエルインジェクションを搭載した現行モデルZRX1200 DAEGは、カワサキがファンの要望に応えたバイクでした。今度価値はどうなっていくのでしょうか?累計50万人の売却実績があるバイク比較.comが業界知識を踏まえて説明していきます。

1.海外が注目している可能性

今後の価値が高くなる要因の一つとして、ZRX1200シリーズは「日本専用車種」であるということです。バイクのほとんどが海外で生産されている中、希少性と国内生産の信頼性で海外からの輸入が増える可能性があります。

2.FI化でさらに乗りやすくなったダエグは人気が高い

また、2010年から搭載されたフューエルインジェクションによって、街乗りや使い勝手が良くなっています。人気があった中での生産終了だったので、その影響力を踏まえると価格上昇の一因になると考えられます。 S

3.ZRX400の売却額が上がっている

そろそろ球数が減りつつあるZRX400ですが、状態の良いものは当時の新車価格を超えています。同じフォルムをしたZRX1200も同様に、売却額が上がる可能性を十分に秘めていると考えて良いでしょう。

生産終了になって更に価値が高まったZRX1200 DAEGの売り時は今!

ZRX1200 DAEGのダエグは、古代ヨーロッパのルーン文字では進化や発展を表すものとされている意味があります。

カワサキが1990年代から続くZRXシリーズの集大成として進化と発展をさせたのが、まさしく現在のZRX1200 DAEGなのでしょう。

その名にふさわしくZRX1200 DAEGファイナルエディションは、往年の名車ローソンレプリカZ1000Rの外観をまとって発売され、カワサキファンの間で大きな話題となっています。

あなたのバイクの価値を知るためには?

バイクの相場は一体いくらになっているのでしょう?衝撃的な排ガス規制があってから、多くのバイクの価値が上昇傾向にあります。そのため、本当に価値が上がっているかどうかは実際に査定してみないとわかりません。一括査定をつかって愛車の価値を調べてみてはいかがでしょうか。

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ZRX1200の歴史を振り返ろう!

1996年ZRX1100「ケルンショーで先行発表され市場からの水冷リッターネイキッドを望む声に応えて市販化」

出典:forride.jp/motorcycle/2016zrx1200-daeg

最初に登場したZRX1100はエンジン総排気量1052㏄でした。

1996年ZRX1100-2「カウルを装備しない仕様もマイナーチェンジ毎に同時発売」

出典:forride.jp/motorcycle/2016zrx1200-daeg

ビキニカウルを装着しないZRX1100-2も発売されました。

1997年ZRX1100ローソンレプリカカラーリング「Z1000Rローソンレプリカグラフィックをはじめて採用」

出典:forride.jp/motorcycle/2016zrx1200-daeg

ZRX1100にもファイナルエディションと同じローソンレプリカカラーリングが登場しました。

2002年ZRX1200S「エンジンは排気量を1164ccに拡大し、当初の最高出力は100ps/8,000rpm」

出典:forride.jp/motorcycle/2016zrx1200-daeg

大型カウルを装着したZRX1200Sが登場、総排気量は1164㏄になりました。

2003年ZRX1200R「年騒音規制に対応するため低回転域トルク重視の95ps/7,500rpmに」

出典:forride.jp/motorcycle/2016zrx1200-daeg

小型カウルへと戻ってZRX1200Rとなりました。

2010年ZRX1200 DAEG「ZX-10RベースのFI化、総排気量は同じ1,164ccだが出力重視の設定で最高出力は110psに」

出典:forride.jp/motorcycle/2016zrx1200-daeg

フューエルインジェクションとなり6速ミッションを搭載したZRX1200 DAEGとなりました。

ZRX1200 DAEGファイナルエディションと同じ仕様です。

ZRX1200 DAEGのスペックをご紹介します!

以下では、ZRX1200 DAEGの最終型の基本的なスペックについてご紹介いたします。

 
諸元 ZRX1200 DAEG
平均新車価格/平均中古価格/買取相場 1,172,880円/1,089,000円/983,892円
全長[車長] 2150mm
全幅[車幅] 770mm
全高[車高] 1155mm
車両重量 246kg
ホイールベース 1470mm
最低地上高 135mm
シート高 790mm
燃料タンク容量 18L
燃料供給方式 フューエルインジェクション
満タン航続距離 464.4km
排気量 1164cc
最高出力 81kW
最大トルク 10.9kgm
最大トルク回転数 6000rpm
最高出力回転数 8000rpm
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 フルトランジスタ式
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
フレーム型式 ダブルクレードル
キャスター角 24.5°
トレール量 (mm) 100.0
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
懸架方式(後) スイングアーム式

ZRX1200 DAEGのカスタムやメンテナンスの基本規格

内容 ZRX1200 DAEG
点火プラグ標準搭載・型式 CR9EK
搭載バッテリー・型式 YTX12-BS
エンジンオイル容量※全容量 (L) 3.5L
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) 2.75L
エンジンオイル量(フィルター交換時) (L) 3.0L
推奨エンジンオイル(SAE粘度) 10W-40
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
タイヤ(前) 120/70ZR17
タイヤ(後) 180/55ZR17
ホイールリム形状(前) MT 3.50
ホイールリム形状(後) MT 5.50
ヘッドライトタイプ(Hi) H4

カワサキのサービスマニュアルでは以下が推奨となっています。

■エンジンオイル交換:
初回1か月または1,000km、以降1年毎または6,000km毎

■オイルフィルター交換:
初回1か月または1,000km、以降1年毎または18,000km毎

一般的には、オイル交換2回につき1回フィルターを交換すると良いと言われていますが、カワサキは3回に1回でOKであるとお墨付きを出しています。

交換サイクルが不安な方は、カワサキの推奨頻度も参考にされると良いと思います。

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