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「修理して売る?」or「そのまま売る?」傷やへこみがあるバイクの査定方法とは

バイクの傷やへこみのイメージ
ライター名
木倉谷 (キグラヤ)
バイク比較.com 編集長| ホンダ / NSR250R
バイク歴10年。今まで売ったバイクは10台以上。事故歴3回。バイク比較.comのコンテンツを制作している。修理が趣味で、休日はガレージから出てこない。2児の父。焦げ付いたスパークプラグが宝物。

修理して売るほうがいい?そのまま売ったほうがいい?

バイクに乗っていると知らぬまに傷がついていてショックを受けますよね。まず気になるのは「価値が下がってしまうのではないか」という不安です。 査定に出した時の買取業者はどんな反応をして減額してくるのかも気になります。

傷やへこみには色んな状態のものがあり、簡単に直せるものもあれば大掛かりな修理が必要になるものもあります。

本来なら50万の買取額のはずが、傷やへこみが原因で40万になってしまった場合、修理に6万円をかけて50万で売却できれば良いですよね。ですが、傷やヘコミがついたバイクを納得いく査定額で売る事は中々難しいことです。

「新しい」バイクほど傷による減額を受けやすい

バイクを売れば必ず買う人がいます。新しいバイクを求める人の多くは、なるべく綺麗で状態が良い物を欲しいという需要があるため傷がある事は大きなデメリットになります。爪が引っかかってしまうほどの傷が深い場合は、査定額が下がり、下げたくない場合はパーツを交換したり修理する事でカバーする必要があるでしょう。

中古で古ければ古いほど買取額の影響を受けにくい

古いバイクはそれだけ年数が経っているため、傷がついて当たり前だという事をバイクを買う人も買取業者もバイクショップも理解しています。そのため無暗に交換すれば色の差が目立ってしまい逆に古いバイクとしての魅力を損なうため査定額が下がってしまいます。 そのため、旧車などの古いバイクは傷はのこしたまま、本来の姿を保ったままで査定士に見てもらうのがベストです。

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「人気」があるバイクほど傷による減額を受けやすい

新しくなくても人気があるバイクの傷やへこみの影響は大きいです。例えばCB400SFのスペック3は10年以上も前のバイクですが、人気があります。傷や凹みがあっても部品が無かったり、全体的に劣化が進んで見た目は古いのに、外装だけ綺麗になっていては違和感があり、誰も欲しいとは思えないからです。

不人気であるほど影響を受けにくい

あまり人気のないバイクは傷がない状態のほうが好ましいですが、査定額への影響も少ない傾向にあります。隠れた人気があるマイナー車の需要は「実働」である事のほうが重要視されています。そのため、傷に大きな費用をかけて売却する事よりも、メンテナンスに費用をかけるのが優先でしょう。

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傷やへこんでるパーツは「交換?or修理?」

傷やへこんだバイクを修理又は交換する様子 傷やへこみが付いたパーツを「交換するか修理するか」は大きな課題でしょう。交換したほうが安い場合もあれば、板金塗装したほうが安い事もあるからです。

解決するための基本的な流れとしては、

1.「まずは中古パーツの状態と費用を確認する」
2.「自分で交換できるか考える」
3.「業者に頼む場合いくらになるのか」

という順番で考えると良いでしょう。

例えば、スクリーンが傷だらけの場合、査定額で影響がでるとすればスクリーン分が減額されますが、中古で状態の良いものを取付けてれば減額は半分で済む可能性があるという事です。

「新しいバイクの傷や凹み」は交換か修理に出したほうが良い

新しいバイクは、特に問題が無ければ予想以上の買取金額になる事が確定しています。それが傷一つや凹み一つで10万も20万も価値が下がる事はよくある事です。交換や修理の費用でマイナスにならなければプラスになるのでよく考える必要があります。

例えば、小さなかすり傷一つで査定額が5万円下がっていたとすれば、コンパウンドなど研磨してもらえる業者に1万円でバイクに磨きをかけてもらったほうが、最終的にはお得になります。

中古で古いバイクはそのままでいい理由と例外

古いバイクに傷がついたからと言って新品に交換してしまうと、それ以外のパーツが時間の経過とともに劣化しているため、全体の見た目のバランスが大きく崩れてしまいます。これは査定に良く響きません。 古いバイクのパーツには交換が効かない場合が多々あり(部品が少ない)、買取業者が独自に修復をする前提で買取する事もあるため、何もしないほうが無難なパターンが多いのが事実です。

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交換や修理をする場合に絶対に避けたい事

下手な業者に全塗装(オールペン)を頼んでしまう

全塗装する場合は業者選びが最も大切です。なぜなら安い塗装をしても査定士に簡単に見抜かれてしまい査定額が下がる可能性が高いからです。

しかし、高い塗装を頼んで10万以上を超える場合など、査定額でマイナスされた分を塗装費用が超えてしまっては意味がないため注意が必要です。

タッチアップペンで素人塗装をしてしまう

これは最も避けたい修理方法です。タッチアップペンは一時的なものにしか過ぎず、傷の上から塗れば必ずといっていいほど違和感が出ます。 その理由にタッチアップペンは水性塗料である事と、メーカーが独自に作っている色を真似て作られたものなので、遠目から見ても色の違いが明らかです。

専門の業者以外が加修してしまうと査定額は大きく下がってしまいます。これは買取業者も一般の方も自家塗装や塗装ミスは最もバイクの外観を壊すものだからです。

理由も分からずフレーム修正してしまう

フレーム修正をするほどバイクが変形している場合、その費用を超えて査定額が出ることはまず無いでしょう。歪曲したフレームは金属であり、本来の形まで元に戻す事は金属の性質上困難だからです。また正常に戻せる技術をもったバイク専門店がほとんど存在しない事や、フレーム修正をすれば必ず修正箇所が残るからです。

中古パーツの品質や送料、色艶などを確認しないまま取り付ける

中古のパーツをオークションなどで手に入れて交換する方法があります。送料や、艶などをチェックして問題がないか見極めてから購入しましょう。しかし、交換を終えた元のパーツは簡単に廃棄する事はできません。その費用も加味すると良いでしょう。

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買取業者に売るときに身に着けたいノウハウ

洗車は必ず行う

バイクが汚い状態だと査定時に他の傷が無いかをチェックする事ができません。その場合、査定士はチェックがどうしても曖昧になってしまい査定額は予想ででしか出せない事になります。そのため大幅に低い査定額が提示されてしまう可能性があります。

補足:査定士で修理費用の事までわからない

洗車で綺麗にしてしまうと、傷の事を指摘されて査定額が下がってしまうと感じるでしょう。ただ、多くの査定士は整備士ではないので修理費用の詳細までは把握していない事を頭に入れておきましょう。こちらが多少の知識を持つことで交渉の場面で少しでも優位に立つことができ、査定額を上げる事ができます。

事故や転倒で傷が酷いバイクはどうするか

値段がつかないという心配はあまり必要ない

買取業者の中には不動車や事故車を専門にしているところもあります。実は事故車用の業者専用オークションがあり、驚くほどの値段で売買されています。そのため、交渉次第では高く売れる可能性も十分にあります。

事故といってもバイクの状態は様々です。原型をとどめていなくても事故車は需要があります。詳細はわかりませんが、おそらく廃棄物として輸出することで関税が低くなるため、多くの事故車は海外に売却されるからでしょう。