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失敗しない!「バイク個人売買の流れと注意点」

バイクを個人売買して高く売る方法
ライター名
バイク比較 (ばいくひかく)
バイク比較.com 編集長| ホンダ / NSR250R
バイク歴10年。今まで売ったバイクは10台以上。事故歴3回。バイク比較.comのコンテンツを制作している。修理が趣味で、休日はガレージから出てこない。2児の父。焦げ付いたスパークプラグが宝物。

「バイクの下取り金額を聞いたら安すぎたから、個人売買で少しでも高く売りたい」

乗り換えなどを考えて、少しでも今のバイクを高く売りたいと思うのは誰しも同じだと思います。

しかし実は、バイクの個人売買には労力とリスクが多いんです。

引き取り時のトラブルや余計なやり取りが増えたり、「高くは売れたけどもう嫌だ…」と思う方がいるのも事実なんですよね。

そこで今回は、バイクの個人売買の流れや注意点について徹底解説していきますので、個人売買での失敗を避けたい方はぜひご覧ください。

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「バイクは個人売買のほうが高く売れる」という噂

正確にお伝えすると、「高く売れるバイクもあるし、損をするバイクもある」のが事実です。そのため、「個人売買のほうが高く売れる」というのは間違いではありません。 またバイクの個人売買ができるようになるには、何かしらの実経験が必要でしょう。ユーザー車検を通した経験があったり、バイク以外で売買の経験があるなど、全くの初心者が手を出すのはあまりおすすめできない場合もあるので、自分で出来るかどうかはしっかりと見極める事も重要な事です。

また、個人売買で値段を決める前にバイクの相場を必ず確認しておきましょう。カチエックスでは過去の売却実績を車種ごとに見ることが出来ます。

基本的にはここで表示される相場よりも高く売却できないと、個人売買は失敗したことになります。

基準になる相場は押さえて、最終的に高いほうに売る

ヤフオクで値段設定する際にはまず「基準」が必要になります。基準として参考になるのは「バイク王」と「バイクランド」の大手買取業者で、全国にあるので全国平均の相場が分かります。ヤフオクは全国の不特定多数の人がお客さんになるので丁度よいですね。

ちなみに電話で概算の査定額を聞く前に「個人売買しようと思って・・・」と話すのはNGです。聞けるのはあくまで平均額、これより上回る価格で出品すれば、まず損することはありません。

相応のリスクはありますが、個人売買は金額面でのメリットがあるので、試してみる価値は十分あります。

ただ、「買うのは良いけど、個人売買で売るのは怖い…」という方も多いです。カチエックスなら専任スタッフに何でも相談できるので、安心してご売却いただけますよ。

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個人売買の労力、手間賃は?いくら得するの?

おおよそにして個人売買で換算できる手間賃は平均にして20,000円が相場になっています。これは実際には手元に残るお金ではありませんが、出品して売却が終わって安全に取引が終わるまでの労力の対価として考えて良いでしょう。

つまり10万円でバイクを売却したが、実際は2万円分の仕事をしている事になるので、12万円は対価として受け取っていると考えて良いという事です。

内容 個人売買の手間賃
サービスの登録 3時間
相場を調べる作業 1時間30分
出品作業 3時間
現車確認の対応 2時間∼8時間
入金確認 10分
陸送・輸送の手配 1時間∼2時間
書類手続き(移動時間を含む) 4時間~6時間
アフターケア 30分∼1時間
時給換算(平均時給1500円として) 15時間~25時間
労働対価 22,500円~37,500円
労働対価の平均 +20,000円

ちなみにバイクの現車確認に来るという事は、相手が時間を割いてでも見に来るという事です。それは売却できる確率が高い事を意味しています。 そのため、個人売買で現車確認を希望された場合は積極的に対応すると良いでしょう。売却先の人数が増えれば、値段を上げて高いほうに売る事もできるようになります。

バイクを一台売るときの平均労働時間は15時間~25時間

バイクの個人売買では、時間を掛けて高く売れた時ほどその喜びは大きいものですが、時間をかけすぎていては帰って損する事になってしまいます。自身の時給と掛け合わせてみるのが一番でしょう。15時間かけて高く売却できれば、上手くいった事になるでしょう。しかし100時間かけても売れないとなると、自分の労働対価がバイクの売却額を超えてしまいます。

個人売買で大切なのは、「いかに高く早く売るか」も大事なことになるのです。

バイク個人売買の「8つ」流れ

手順 内容 所要時間
1.サービスに登録する アプリのダウンロードや個人情報の登録など 3時間
2.相場を調べる 落札相場や買取相場を参考にする 1時間30分
3.出品する 魅せ方の工夫や注意点 3時間
4.現車確認の対応をする 落札希望者との打ち合わせ 2時間∼8時間
5.入金されたか確認する お金の振込確認 10分
6.陸送・輸送の手配をする 遠方にバイク送る場合に利用する 1時間∼2時間
7.書類手続きを行う 名義変更や抹消登録の手続き 4時間~6時間
8.アフターケアをする クレームが出た場合の対応 30分∼1時間

大きく分けて8つの手順を踏んでいく事で個人間でのバイクの売却が完了します。そのため個人売買でバイクを売るにはおよそ15時間~25時間の自分の時間を使うことになります。一度個人売買の経験がある方はもっと時間を短縮することができます。

以下では、それぞれの内容に使用する時間や具体的な方法について紹介していきます。

1.好みの個人売買サービスに登録する

サービス 登録内容 所要時間
ヤフーオークション ヤフーアカウントの登録・決済方法の登録・プロフィールや住所などの登録など 1時間
メルカリ アプリのDL・SNS認証・決済方法の登録・プロフィールや住所などの登録 1時間
ラクマ 楽天会員の登録・SNS認証・決済方法の登録・プロフィールや住所などの登録 1時間

まず始めに、アプリのダウンロードやアカウント登録を行います。個人情報の漏洩が心配になるかと思いますが、出品中はニックネーム を使用して売買を行います。本名が伝わるのは売買が成立した場合にのみ相手方に公表します。

お互いの顔が見えない個人売買ではプロフィールが編集されていることは相手に大きな安心感と信頼を与えます。それが高く売却するために意外と大きく左右されるものなので、できる限り書いておくことをおすすめします。

補足:好みのサービスは利用者の「数」で決める?

ヤフオク! メルカリ ラクマ
サービス全体の利用者数 1760万人 816万人 非公開
オートバイカテゴリーの利用者数 約21万4800人 約2万7000人 非公開

利用者数が圧倒的に多いのがヤフーオークションです。メルカリのおよそ10倍のユーザー数があるという事は、10倍売却できる確率があり、10倍の競争率があるという事です。人が多ければ競争が激しくなり価値が上がっていきます。

ラクマの手数料が無料なのは大きなメリットですが、それは利用者が少ない事を意味しています。メルカリは利用者は多いですが、オークションタイプではないので、売却額を間違えると損をしてしまうのはラクマも同じです。ヤフオクは入札によって売却額が上がるメリットがありますが、個人の需要に大きく左右されるので、最終的な売却額が妥当かどうかの判断には経験が必要です。

<注意しておきたい事>
1.手早く売るなら、売買のシステムがわかりやすいフリマアプリで売却するのが理想
2.時間に余裕があり、高く売りたいのならヤフオク!などの人口が多く競争が激しい所で売買を行うのが理想

2.バイクの相場をリサーチする

調べるところ 具体的な方法 必要な時間
自動オンライン査定 メーカー・排気量・車種の選択 3分
ヤフーオークション 車種を入力して落札相場を見る 1時間
メルカリ 売却履歴から検索する 20分
ラクマ 売却履歴から検索する 20分

次にバイクの相場を調べます。バイクの売却相場には全国のバイク業界の需要と供給で左右される「業界相場」と個人の欲しい、いらないで決まる「個人相場」の2種類あります。

業界の相場を知る理由として、個人間の相場は業界相場を元に自然と成り立っている背景があるからです。

後ほど説明致しますが、何となくの相場だけで判断してしまうと、売却額が最も低いメルカリやラクマなどで大きく損をしてしまう結果になりかねません。

バイクの相場を調べる事は少々面倒ですが、一番大切な要素です。

<注意しておきたい事>
1.ラクマやメルカリはオークションタイプではない。
2.オークション型式のヤフオク!の相場は季節で大きく変化する
3.ラクマやメルカリで売却額をあまり考えずに出品して損をしている事例が多発している事を考慮する

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3.バイクを出品してみる

作業内容 具体的な方法 必要な時間
写真撮影・動画撮影 車体の正面・横・後方・キズや破損箇所、その他気になる箇所の撮影・(実働車の場合は動画の撮影) 2時間
テキストの入力 具体的な状態の説明や、売却に至る経緯、アピールポイントの記載 1時間

アプリなどへの登録が済んだらさっそくバイクを出品してみましょう。出品する(掲載する)事はそれほど難しくありません。むしろ個人売買で最も頭を悩ますのが、バイクの撮影技術や紹介文を書いて伝える作業です。最初から上手くはいかないので、他の上手な出品者の伝え方や写真の取り方を真似すると良いでしょう。

ちなみに、ヤフオク!では写真の撮影枚数は制限なく乗せる事ができますが、メルカリやラクマではシステムの都合上3~4枚に制限されてしまいます。つまりは、文字での伝え方が重要になってくるので、より高く売るハードルが高いと言えます。

<バイクを欲しいと思ってもらう秘訣>
1.上手に写真を撮っている人の真似をしてみる
2.文章が分かりやすいか何度も読み返すor声に出してみる
3.NC/NRの表記を忘れない(場合による)

4.現車確認に対応する

現車確認とは、相手が出品したバイクを直接見に来る行為の事をいいます。自宅で見てもらうか、心配な方はコンビニなどでバイクを確認してもらう事もできます。(コンビニに許可をもらいましょう)

ちなみに、相手方が直接足を運んでまで見に来るという事は、売却できる確率が非常に高いといえます。相手にとっては「買う前の最終確認」なので、できるだけ相手の都合に合わせて日程を調整する必要があります。貴重な休みを使う事も多くなるので、相手方としっかりとした連絡を取り合って当日を迎える積極性も重要です。

<現車確認で参考にしておきたいこと>
■対応する人数×2時間=現車確認にかかる時間

5.落札されたら入金確認をする

実際に入金されたかが確認出来なければ、相手方にバイクを引き渡す事は出来ません。通帳などの記帳で管理されている方で、夜間は銀行が閉まるので確認が遅れて引き渡しの納期が遅れてクレームに繋がることがあります。バイクの個人売買する方はネットバンクの開設は必須でしょう。

メルカリやラクマは独自の決済システムサービスがあるので、入金確認はアプリ内で完結に終わるメリットがあります。

個人売買で便利なネットバンク
→ジャパンネット銀行
→新生銀行

<入金に関する注意点>
1.フリマアプリの入金確認は自動で行ってくれるためネットバンクはそれほど必要ではない
2.ヤフーオークションの入金確認は信頼関係のためにもスピーディーな対応が求められるため、ネットバンクの開設は必須

6.売却後の陸送・輸送の手配

遠方からの売却が決まった場合、相手方が直接バイクを引き取りに来るパターンと、バイクを配送するパターンの2種類に分かれます。この場合、相手方が方法を選択しますが、陸送や輸送となった場合の手配は自身で行う事になります。

★

<注意しておきたい事>
1.落札する人は、輸送代金も考慮して購入を検討している。そのため、車検切れなどのバイクはその費用も考えて出品しないといけない

7.落札後は書類手続きを行う

バイクの所有者の変更を行う事を全般的に「書類手続き」と言います。市役所や陸運局で譲渡証明書を作成し、書類を受け取った相手方が、管轄の陸運局で手続きを行うことで手続きが完了します。

本来なら相手方が書類の手続きをするべきだと思いますが、個人売買で最も大きな問題である「名義変更のトラブル」を未然に防ぐためには、前もって自ら「一時抹消」を済ませておく必要があります。

「名義変更」と「一時抹消」の違い

手続き 走行 安全性
名義変更 走行できる
一時抹消 走行できない

上記の表の通り、バイクを売却する時の書類の手続きには2通りあり、どちらを選択するかは個人の自由です。一時抹消で申請すれば、相手方に書類を渡すだけで問題なく済みますが、名義変更で申請すると相手にバイクが渡っても自分の名義のままでも走り続ける事ができます。そのため、多くの場合はバイクを渡さずに、書類だけ渡して相手方に名義変更だけを先に済ませてもらう方法が一般的です。

バイク個人売買のよくあるトラブル

バイクの名義変更は移動と手続きで一番苦労する

以下の表では、手続きに車を使用しての移動時間の例です。抹消登録する場合はナンバーをその場で返還する事になるので、バイクに乗って陸運局や市役所で手続きを行う事ができません。

陸運局までの往復距離(車で行く場合) 30km 40km 50km 60km
移動時間(時速40kmの場合) 45分 1時間 1時間15分 1時間30分

以下、渋谷区から練馬陸運局までの移動時間の例です。実際にかかった時間は、片道57分で往復は約2時間を要しました。 名義変更のトラブルを未然に防ぐといっても、この作業にかかる費用を相手に請求できないのがネックです。

バイクを個人売買で売却後の法定手続きにかかる移動について

しかし、抹消を行わない方法もあります。譲渡証明書をダウンロードして記入し、相手方に名義変更を任せるやり方があります。この場合はまだ所有者はあなたのままなので、もしもの場合を考慮して担保金を預かります。相場は1万~2万円です。

相手方が名義変更を済ませたら、預かったお金を返却することで売買が完了します。リスクがありますが、相手方も同様に担保金を返してもらえないかもしれないリスクを背負っています。

<名義変更において参考にしておきたい事>
1.「抹消登録(廃車登録)」する場合ナンバーはその場で返還義務があるので、出品中のバイクに乗って手続きを行う事ができない。
2.当然、抹消するとバイクに乗れないので、変わりの足として、車や電車での移動が必須になる。

8.売却後のアフターケア

基本的にバイクの個人売買の間では、NC・NR(ノンクレーム・ノーリターン)という暗黙のルールがあります。個人売買のサービス会社は商品に問題があっても対応はしてくれないので、落札者のクレームの標的はあなたが対象になってしまいます。伝え忘れた情報が致命的であったり、嘘を付いて売却した時には頭を抱えてしまうクレームへ発展する事があります。事なきをえるためには柔軟な対応と根気が必要になるのでしょう。

<手続きが済んでも気が抜けない>
1.現車確認をしないで落札した人の中で、写真と違うといってクレームをつけてくる人がいる。
2.始めから終わりまで誠実で迅速なやり取りを行う事で、初めて個人売買が完了する

30万以下は個人売、30万以上は買取で高く売れる傾向があります

「30万円のボーダーライン」と言われていますが、個人がバイクに現金で支払える平均の限度額が30万円です。そのため30万円を超えるとどんなに良いバイクでも安く買おう買おうと値下げされるなど、そもそも買う人が少なくなり売れないこともしばしばです。

高額で取引のリスクも高いので、少しでも安全に個人売買並みに売るのであれば、2社以上の会社に査定できる一括査定をおすすめします。

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バイクの個人売買でかかる費用

バイクを個人売買で売るときは全て無料でできるわけではありません。何かしらサービスに対して費用が発生します。

その費用には大きく分けて4つの費用項目があり、バイクの個人売買には平均して約5000円の費用が掛かると見て良いでしょう。初めての方は何度もミスをして、陸運局を行き来したり、書類の再発行を繰り返すと思うので、多く見積もって、1万円の出費は覚悟しておいたほうが良さそうです。

ちなみに「代書」という書類作成の代行を頼まない場合はもっと安く済ませる事ができます。

費用項目 詳細内容
手続きに必要な書類代 名義変更や抹消登録の書類代
代書してもらう費用 書類作成の代行費用
手続きにかかる移動費 手続きなどで移動につかったガソリン代など
出品手数料・月額手数料 バイクが売れた時にかかる費用

以下にて、それぞれの費用について紹介いたします。

1.書類の費用

費用項目 原付(125cc以下) 125cc~250cc 250cc以上
法定費用 0円 350円 330円

書類の費用は申請用紙と手続きを行う際に支払う手数料を合わせたものです。原付~125ccに限っては書類の作成は簡単で、役所の職員から教わりながら無料で作る事ができます。しかし125ccを超えたバイクからは手続きも管轄も複雑になります。

具体的な方法はバイクの廃車にはどれくらいの費用と手続きが必要なのかまとめてみたをご覧ください。

2「代書」の費用

内容 原付(125cc以下) 125cc~250cc 250cc以上
代書費用 該当なし 3300円~ 3800円~

代書費用は、名義変更や抹消登録の書類を作成する手間を省くものなので必ず頼む必要はありません。自力で作成できるように、市役所や陸運局では見本が置いてあります。基本的には鉛筆による記入で何度も書き直しができますが、分からない場合は何度も職員に確認する事になります。

一般的に陸運局は16時頃に営業が終了します。お昼の間12時~13時は職員全員が休憩に入るため、確認を取る事ができせん。時間に余裕が無かったり、お金に余裕がある方が「代書」を頼んで時間を節約したりします。

代書を頼むと時間の節約ができてミスが無くなる

内容 原付(125cc以下) 125cc~250cc 250cc以上
自力で作成(初めて) 該当なし 3時間 4時間
代書を頼む 該当なし 30分 30分

原付(125cc以下)はお近くの市町村の役所で申請が可能ですが、125cc以上になると陸運局での手続きになり、内容は非常に複雑になります。自力で作成する場合は職員の方に何度もダメ出しをもらいながら書き直すことになるので根気と時間に余裕がほしいところです。

そのため、一回限りの売買であったり、経験として書類作成をしない人は頑張って手続きを覚える必要はありません。代書は費用に対してコスパが良いサービスなので、時間に余裕があれば自力で作成してみる、という判断が賢明でしょう。

また代書を行うところは陸運局の管轄下ではないので、地域によって代書費用は異なります。

<注意しておきたい事>
1.陸運局を利用できる営業時間は「約6時間」しかなく、自力で作成すると焦りがでてミスが出る
2.管轄の地域によって代書費用が違う。代書費用は高い
3.時間に余裕が無かったり、ミスや失敗が怖い人は「代書」は必須

3.移動費・ガソリン代

陸運局までの往復距離(車で行く場合) 30km 40km 50km 60km
ガソリン代(平均燃費10kmとして130/1ℓ) 390円 520円 650円 780円

バイクの名義変更や一時抹消を行うときにはナンバーを返納するのでバイクを陸運局まで持ち込むことはできません。車を持っている方は距離によって一般的にこの位のガソリン代がかかることを考慮しましょう。

バイクの個人売買で必要な移動費・ガソリン代 試しに渋谷区から練馬の運輸局へ行ってみた場合の往復はおよそ30kmです。費用にして390円程掛かります。実際は渋滞や道路状況によって燃費は変わります。陸運局へは必ず訪れる事になるので、参考までに把握しておきましょう。

4.月額手数料・販売手数料

出品先 ヤフオク! メルカリ ラクマ
月額利用料 498円 0円 0円
販売手数料 1944円 10% 0%

以下は最も手数料が高い「メルカリ」の差引売却額の一例です。

バイクの個人売買に必要な手数料について

個人売買で高く売るためには利用するサービスによって手数料を支払うことになります。メルカリの場合は売り上げに対して10%の手数料を支払いますが、ヤフーオークションは一律で1944円の手数料がかかります。また、ヤフオク!の月額会費は自動更新のため、一度利用するだけの単発利用する方にとっては不便な一面があります。

個人売買のよくあるトラブル一覧

名義変更されずにいつまでも来る自動車税(税金)のトラブル

相手方の何らかの都合で名義変更がされないと、いつまで経ってもあたなに対して「自動車税納税通知書」が送られてきます。「自動車税納税通知書」を見逃してしまうと、本来は払う義務もないはずですが所有者はあなたのままなので、自動車税納税通知書を払い忘れてローン審査に影響を及ぼす事があります。

名義が違う自動車税の停止には陸運局で複雑な手続きを踏むか、相手方の居住地に変更や偽りがなく特定ができるのならば、直接交渉して名義を変更してもらうしか方法がありません。

名義変更されずに犯罪に使われる可能性がある

書類をもらった相手方は陸運局で申請する義務がありますが、それをあえて行わずに車検も取らずに自賠責にも入らないまま、他人の名義で乗り続ける事例があります。なぜなら名義変更していなくても違反で検挙される事はないからです。

仮に、事故や犯罪が起きた場合には書類に記載されているあなたの所へ連絡が来て、警察からの事情聴取を受ける事もあります。 また、損害があまりに大きく、重大な犯罪が起きた場合には所有者に責任がおよぶ事もあるようです。

売却後のクレーム対応

仮に売買したバイクが良い状態だと思っていても、バイクの良し悪しは相手方の価値観によって感じ方は違います。出品時の説明が不十分だったり、撮影スキルの不足で状態の違いを指摘されクレームがつく事があります。

それによってついてしまった「マイナスの評価」は余ったパーツなどを売る時に、相手からの信用を得られなくなり今後の売買で不利な方向に働く事があります。

現車確認で時間通りに来ない、ドタキャンされる

相手の中には、時間を守れない方がいます。時間に余裕がない場合にされてしまうと、あなたにとっては大きな機会損失になります。あまりにも来るのが遅い場合は、ドタキャンの可能性が濃いのですが、相手方の都合もあるので連絡の取り合いをしっかり行う事が大切です。

現車確認で値切り交渉をしてくる

現車確認での値切り交渉は常習化しているのが現実です。相手方は、あなたが「今ここで売却できる焦り」の心理を利用してきます。対人での交渉に苦手な方や、怒りを覚えやすい方は事前に心構えが必要になります。

現車確認の試し乗りでバイク転倒させられてしまう

バイクを転倒させて傷つけてしまった場合、普通、相手方が責任を負うのが常識です。しかし、個人売買とは元々「安く買えるから利用している」ので、事故の損害を賠償できるだけの費用を持ち合わせていない方も多数いらっしゃいます。

しかし、試乗することで相手が納得し、売却できる可能性が高くなります。その判断に迷う所ですが、相手方に不慣れな感じが見られれば試乗を断ることも大事なスキルになります。

ちなみに、買取業者の査定士の場合はスキルが十分にあるので、試乗することはなくエンジン音の確認だけで良し悪しを理解してくれます。あまり強く言えない人や、断る事が苦手だという方は買取業者への依頼が最も安心です。

ローン返済中の売却トラブル

ローン中のバイクの個人売買は非常に危険です。まず、所有権が販売店にある限り書類の発行ができません。発行ができなければ相手に譲渡することも名義変更することも抹消する事もできません。

結局は、相手かあなたのどちらかが残りのローン残高を一括で払って所有権を解除するしか方法がありません。無理な事はせず、ローン中でも高く売却できる買取業者に頼むのが一番安全で賢いやり方です。

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個人売買で注意したい事

バイクの状態がどんなに良くとも、「魅せる工夫」も求められているので、失敗すれば高値で売却できる機会を逃してしまいます。

バイクの状態、状況を説明する難しさ

バイクの状態には、「実働車」「不動車」「故障車」「事故車」「車検有り」「車検切れ」「部品取り」「廃車」「書類無し」の9つで相手方に説明します。これから売るバイクの状態を正確に伝える事が出来なければ、買い手が全くつかない事があります。

入札が多いバイクの特徴には状態の説明が非常に分かりやすい事が上げられます。説明が曖昧だったり、嘘を見抜かれてしまうと高く売却する事が難しくなります。

「オークション」と「フリマ」は全く別物

オークションは競売なので価格を設定しても入札があれば価格があがります。フリマの場合は設定した金額で売却することになるので、もっと高く売れた可能性も否めません。オークションは希望額に届かなければ悔しいと思いますし、フリマはもっと高く売れたかもしれないと思います。一長一短なのです。

車検が切れたバイクを売却する難しさ

個人売買の場合、車検が切れていると相手側は以下のように感じるので購入意思が極端に減っていきます。

買って乗って帰る事ができないから。車検費用を負担することになるから

引き渡しの当日にバイクを乗って帰りたい利用者は多く、利用者大半は動かせないバイクを持って帰る手段がありません。車検切れのバイクを高く売る事が難しい理由はここにあります。

輸送、陸送の費用の負担が重い事による売却のしづらさ

利用者の中には遠方から購入を考えている方もいらっしゃいます。車検が切れて公道を走れないバイクは、搬送業者に頼む必要がでてきます。費用の大半は相手側が負担するため、「動かないバイク」は極端に購入者が減ってしまいます。あなたが負担しても良いのですが、そうなった場合は「高く売る」という事から遠くかけ離れてしまいます。

売買実績がない事による売却のしづらさ

個人売買を運営しているサービス会社の大半は、売買で正当な評価をお互いに行い、健全な利用者の安全を守る役割がある「評価システム」を設けています。0から始める方は、まずは簡単なものから売買を初めてポイントで一定の信用を得る必要があります。それは売買の履歴が無い人間に対して高額なお金を払うことに不安な心理が働くからです。

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個人売買とほぼ同じ値段で売れる「一括査定」とは

一括査定とは、複数の買取業者にあなたのバイクの値段を決めてもらうシステムです。A社が10万円といえば、B社はもっと出せるので15万を提示してきます。B社が15万なら20万まで出せるC社が出てきます。それが一括査定です。

個人売買の場合は、「サービス内にいる人数と、その個人の需要」で値段を決められるのが特徴です。ゆえに二輪業界全体の需要と比べるとはるかに少ない基準でバイクの値段を決められてしまうデメリットを考えると、無料で手軽にできる一括査定を一度試してみる事をおすすめします。

買取よりも個人売買のほうが高く売れるバイクがある

バイクの個人売買は車種や状態によっては買取業者より高く売れる場合がある

例としてZRX400は36万円を下回ったあたりから、ヤフオク!のほうが高く売れます。なぜかというと「状態が悪くても高く出して買いたい人が、ヤフーオークションに多い」という事です。また「買取業者よりも高く買う人がいる」という事です。

個人売買よりも買取のほうが高く売れるバイクがある

バイクの個人売買と買取の売却額の差(Ninja250の場合) ※1 レース車両を除く入札が3件以上(広告を除くため)の売却車両を条件に落札相場から計測(2017年9月時点)
※2 バイク比較.comの売却実績の実測値(2017年9月時点)
※3 SOLD済み(売却済み)の過去分から計測(2017年9月時点)

ご紹介しているバイクの車種は「Ninja250」になります。

意外にも、ヤフオクとメルカリ、ラクマと比較すると一括査定のほうが、個人売買の売却額よりも上回っている事が分かりました。

バイクの個人売買は車種や状態によっては買取業者より高く売れる(ゼファーの場合) 若手からリターンまで全世代に人気のあるゼファー400ですが、売却履歴を辿っていくと、残念な事にメルカリやラクマで売却していた人は大損している結果となっています。また、ラクマに関してはサービスが開始されてから売買されたゼファーは4台のみで、利用者がどれだけ少ないかを物語っていますね。

手軽さが売りのフリマアプリですが、それ以上に高く売れる可能性を秘めている一括査定は、視野に入れておくべきでしょう。

バイクの個人売買は車種や状態によっては買取業者より高く売れる(SR400の場合) 2017年8月に生産を終了したSR400ですが、こちらも同様、メルカリやラクマでは大きく損をしてしまう結果となっていました。しかしヤフーオークションでは買取業者と同じぐらいの値段で売却できています。

個人売買の法則1:「高年式は高く売れない」

個人売買の基本は「キャッシュ(現金取引)」です。クレジットカードを使う事もできますが、個人に対して使用するほど寛容な利用者は多くありません。個人の利用者の大半は出せる現金に限度があります。かといってクレジットカードを使うほどの信用は個人売買の間では考えてられません。

Ninjaは比較的新しいバイクです。このようなバイクは個人売買で売る事が難しいので、買取業者などに売却する方が多いのが事実です。

個人売買の法則2:「切りが良くないと誰も買わない」

フリマアプリの特徴として、「5000円単位」でないと誰も買いたがらない傾向があります。理由の一つとして「数字が複雑だと手数料が計算しにくい」などが上げられます。利便性を重視した結果、設定したバイクの値段のキリが悪ければその分だけ損をする事になりますそのため、はっきりと申し上げますが、上記のグラフの結果をみても、フリマアプリでのバイクの売却は一切おすすめできません。

まとめ

個人売買には「自由に売買する事もできるし、もしもの場合売らなくても良い」というメリットがあります。しかし複雑な手続きや名義のトラブルを上手に回避するまでに上達するには何度が苦い経験をする必要があるでしょう。それを考えると、「果たして、それだけ見合ったお金が個人売買で手に入るか?」という不安が頭をよぎります。それでもやってみたいと思う人が個人売買をします。

バイクの個人売買と買取の売却額の差を検証する(CB400SFの場合)

売却の方法 売却額
個人売買での売却 430,000
一括査定での売却 480,000
個人売買と一括査定の差額 ー50,000円

例えばですが、CB400SFの「売却額の違い」を検証したところ、個人売買と一括査定では「50000円もの金額差」が出る事がわかっています。個人売買の平均手間賃は20000円ですが、それを差し引いても一括査定による買取業者への売却をしたほうが30000円も得をするという事です。

結局の所、個人売買も一括査定も利用の手軽さ、売却キャンセルのしやすさ、売却額に大きな違いはありません。欲張ってどちらを選んでも後悔はないので、色々やってみる事をおすすめします。

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